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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic14公開意見陳述会へ向けて〜Scout〜
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は執務部のオフィスを見学やね。ティアナは必ず執務官になるし、その前にちょろっとな」

「ほう。彼女が執務官になると確信しているのか」

「私ら隊長陣やルシル君も認めてる逸材やし、何よりガッツがある。な、ティアナ?」

士官学校や空隊試験を落ちようともめげることなく、一心に執務官を目指すその心意気は本物や。ティアナは「恐縮ですぅ」キリッとした表情を続けたいようやけど、残念ながら結構ほころんでる。

「そうか、彼女たちからも認められているのならさぞ優秀なのだろうな。執務官は狭き門だということもあって人手不足でもある。優秀な人材は大歓迎だよ。・・・さて、到着だ。どうぞ」

「お邪魔しま〜す♪」

「し、失礼いたします!」

到着した応接室に入る。脚の短い楕円形のテーブルを挟むように置かれたソファ2脚に、私とクロノ君は座る。

「失礼いたします」

1人の女性スタッフさんがワゴンを押して、お茶セット一式とホールケーキを持って来てくれた。私とクロノ君の前にカットされたショートケーキ、良い香りをさせてる紅茶の注がれたティーカップを置いてくれたから「ありがとうございます」お礼を言う。私の座るソファの側に控えるティアナの分もテーブルに置いてくれたから、「ティアナも座ろか」私の隣をポンポン叩く。

「あ、はい、では失礼いたします! あ、ありがとうございます、いただきます!」

「うふふ。はい、どうぞ♪ では艦長、私はこれで失礼します」

「ああ、ありがとう」

女性スタッフさんは一礼して応接室を後にした。それを見送った後、「にしても珍しいな。クロノ君、甘いもんとか苦手やのに」私はソーサーに置かれたティーカップを手に取って一口。

「苦手なのは変わらないよ。ただ、ロッサが作って来てくれた物だからな。無碍には出来ないし、僕でも食べられるように甘さ控えめにしてくれたようだし、食べないわけにはいかないだろ」

そう言うてクロノ君はフォークを手にケーキを一口。私も一口いただく。うん、美味しいわぁ。甘さ控えめって話やけど、それでも十分過ぎるほどに美味しい。ティアナも「わ、美味しい・・・!」頬を綻ばせて、パクパク食べてく。

「ところでランスター二士」

「っ!? ぶはっ・・・! げほっ、ごほっ!」

いきなりクロノ君に話を振られた所為かティアナが盛大に咽た。私は「大丈夫か!?」ティアナの背中を叩いて、ティアナはティーカップを手に取って一気に呷る。それで詰まった物が無くなってくれたんか、「あ、危なかった・・・」そう言うて大きく深呼吸した。

「クロノ君。もうちょい話しかけるタイミングを計るべきやない?」

「す、すまない、ランスター二士」

「あ、いえ! ハラオウン提督は何も悪くありませんので! お気になさ
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