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FGOで学園恋愛ゲーム
二十三話:プールサイド
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 一瞬、ジャンヌ・オルタは何を言われたか分からずにポカンとするが、次の瞬間には顔を真っ赤にする。

「な、な、なな何言ってんのよ!? 頭でも打ったわけ!?」
『いや、水着を褒めてなかったから。今更だけど言いたくなった。すごく、綺麗だよ』
「はあ!? お世辞なんていらないわよ。私が綺麗とかあるわけないでしょ!」

 混乱して、とにかく今の言葉を否定させようとしているジャンヌ・オルタに、ぐだ男は真剣な声で返す。

『そんなことない。黒のビキニが凄く似合ってるし、小さ目に入った柄も女の子らしいよ』
「う…う、うるさいわね。水着ばっか見てんじゃないわよ、変態!」
『どっちかというと、ジャンヌ・オルタばっかり見てた』
「だ、だから、気持ち悪いこと言ってんじゃないわよ…!」

 喜べばいいのか、怒ればいいのか、決めかねてバシャバシャと水をかけてくるジャンヌ・オルタ。
 そんな彼女に、ぐだ男は満面の笑顔でとどめを刺す。


『そういう素直じゃないところも、可愛いよ』


 放たれた可愛いという言葉に、ゆでだこのように赤くなるジャンヌ・オルタ。
 そして、恥ずかしさから目に涙をためて、ブルブルと震えながら小さく口を開く。

「……殺す」
『え?』
「あんたを殺して私も死んでやる!!」

 恥ずかしさが殺意に変わり、容赦なくぐだ男をプールの底に沈めようとする。
 具体的には、頭部に打撃を加えて意識を奪うという方法で。

『ちょっ! こんなとこで無理心中はダメでしょ!』
「うるさい! うるさい! うるさい! いいから黙って死になさい!!」

 顔を真っ赤にしたジャンヌ・オルタとぐだ男のリアル鬼ごっこは、清姫達が帰ってくるまで続くのだった。


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