第二十八話 長崎での生活その二
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「安心してね」
「一緒にいてくれるの」
「男連中とお話したいのならね」
「有り難う」
「だって蓮見さん可愛いから」
こう言ってだ、その娘は優花の右の頬を自分の右の人差し指で差した。するとぽよんという感触がした。
「放っておけないわよ」
「ちょっと、今のは」
「どうしたの?」
「頬っぺた差したけれど」
「これ位普通でしょ」
言われた方がきょとんとした顔になった。
「頬っぺた差す位」
「そうよね」
「これ位はね」
「女の子同士だとね」
「抱き合ったり頬っぺたにキスとかね」
「普通よね」
「そうだったの」
女子達の何気ない話を聞いてだ、優花は少し驚いて言った。
「それは、というか神戸だとね」
「違ったの?神戸だと」
「こういうことしないの?」
「これ位普通でしょ」
「長崎だけ?」
「いや、そういえばそうだったかしら」
八条学園での女子達の行動を思い出してだ、優花は答えた。考えてみるとそうしたことをしていることをしていない。
「神戸でも」
「でしょ?スキンシップよ」
「別に同性愛じゃないわよ」
「そういうの好きな娘もいるかも知れないけれど」
「あくまで本命は男の子よ」
「百合はジョークよ」
「ボーイズラブは好きだけれどね」
それでもというのだ。
「これ位は普通でね」
「まあ何でもないわよ」
「蓮見さんも抱き合ったりキスしたりしてみたら?」
「私達何時でもいいわよ」
「男連中と話すのもいいけれどね」
「それじゃあね」
優花は女子達の言葉を聞いてそのうえでだった、女子達と抱き合ったり頬や額にキスをしたりもしていった。
そして男子連中とも話してだ、それでわかったことがあった。
「皆いい子達ね」
「ああ、うちの男子連中ね」
「皆いい子達でしょ」
「煩悩強いけれどね」
「悪いことする子はいないから」
「ええ、そうよね。ただ煩悩が強いことは」
このことについてはだ、こう言ったのだった。
「わかるわ」
「でしょ?向こうは気付いていないつもりだけれどね」
「結構以上にジロジロ見てくるでしょ」
「脚とか胸元とかね」
「お尻とか」
「制服の上なのに」
体育の時はジャージは膝までの半ズボンでやはり露出は抑え目であるがだ。
「見てくるわね」
「それが男ってやつかもね」
「女の子のそうしたところ見てくるの」
「普通に会話しててもね」
「視線はそっちにあるのよ」
「そうなのね、何かね」
ここで優花は取り繕う為に言った、これまでの会話で気付いたのだった。
「神戸では気付かなかったわ」
「えっ、そうなの?」
「これ位普通に気付かない?」
「神戸でもね」
「そうじゃなかったの?」
「いや、そう言われたら」
取り繕うというか男だった時の
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