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ドリトル先生の名監督
第九幕その四
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「恐ろしいことだよ」
「日本の問題点ですね」
「問題のない国はないけれど」
「日本の問題は先生ですね」
「うん、酷い先生が多いことがね」
「そのうちの一つですね」
「どんな素晴らしい国、人にも問題点があるけれど」
 日本の問題点はというのです。
「学校の先生に酷い人が多いことはね」
「日本のそれの一つですね」
「マスコミと労働組合も酷いけれどね」
「組合もなんですね」
「調べていたら酷いね」
「イギリスの労働組合よりもですか」
「酷いよ」
 実際にというのです。
「そうした人達がやってる市民団体もね」
「酷くなるんですね」
「どうしてもね」
「そういえば僕も言われました」
 トミーは自分の聞いたことを先生にお話しました。
「テレビや新聞は鵜呑みにしたら頭が悪くなるって」
「普通そういうもので勉強するけれど」
 老馬はトミーのその言葉に目を瞬かせました。
「世の中のことを」
「そうだよね、何かとね」
 ホワイティも言います。
「イギリスでもそうだしね」
「日本でもそうじゃないの?」
 ガブガブもそこが不思議です。
「何で読んだらかえって頭悪くなるのかしら」
「色々とものを知ってね」
 チーチーは人間みたいに腕を組んで首を傾げさせています。
「頭がよくなるんじゃ?」
「その為のテレビや新聞だよね」
 トートーもこう考えています。
「それで何でかな」
「鵜呑みにっていうけれど」
 ダブダブが言うには。
「テレビや新聞が嘘言うかな」
「そうした人達が嘘言ったら駄目だよ」
 ジップは若しマスコミの人達がそうしたらと考えて言いました。
「大変なことになるから」
「そう、嘘の報道なんかしたら」
 ポリネシアもそうなった場合について考えて言います。
「沢山の人が騙されるから」
「若しそんなことをしたら」
「世の中とんでもないことになるわ」
 チープサイドの家族もお互いにお話します。
「罪に問われるかどうかわからないけれど」
「やったらいけないことよ」
「ひょっとして日本のマスコミって」
「まさかと思うけれど」
 オシツオサレツは二つの頭で考えています。
「嘘報道するの?」
「だから鵜呑みにしたらいけないの」
「そうみたいだよ」 
 トミーは動物の皆に答えました。
「日本のマスコミはね」
「そうなんだね」
「だからなんだね」
「鵜呑みにしたらいけないんだ」
「騙されて変な知識を仕入れるから」
「それで頭が悪くなるから」
 動物の皆もここまで聞いて納得しました。
「成程ね」
「日本ってマスコミも酷いんだね」
「嘘を言ったり書いたりするから」
「駄目なんだね」
「そうみたいだよ、僕も調べたけれど」
 トミーも日本のマスコミについてそうしたとい
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