16話目 漆黒の者(裏)
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(回復技は、1回使った後しばらくは使えない。今やるべき事は、また回復される前に敵を1体でも倒すこと。とにかく攻撃しなければいけない……このコにも、戦ってもらうしかないわ)
エレナは、この戦いには参加させずにいる1体のポケモンが入ったモンスターボールを取り出す。
(この高レベルの戦いに参加させるには未熟だけど、仕方がないわ)
エレナは決心してモンスターボールから1体のポケモンを出した。エレナの前に、リザードというポケモンが現れる。
リザードは、炎タイプで、かえんポケモン。二足歩行するトカゲのような外見で、橙色の体で、尻尾の先には火が灯っている。
「リザード、あのラフレシアに“ほのおのキバ”! アブソルとジュカインは、マグカルゴへ攻撃を続けて!」
エレナはリザードに、アブソルへ攻撃し続ける完全にフリーな赤花ラフレシアを止める使命を課した。烈火鳥ファイアローも完全フリーであるが、軟体溶岩マグカルゴを一刻も早く処理したいエレナには烈火鳥ファイアローにかまっている余裕は無かった。
リザードは“ほのおのキバ”で赤花ラフレシアを攻撃する。周囲が極端に乾燥している影響で、リザードの牙は激しく燃え盛りながら赤花ラフレシアを捉える。
「ラフレシア、そんな奴ほっといて攻撃を続けなさい! ファイアロー、“ソーラービーム”はもうやめ。“フレアドライブ”でジュカインを攻撃しなさい」
激しく燃える牙で赤花ラフレシアを攻撃するリザードであったが、赤花ラフレシアは“ギガドレイン”でリザードを攻撃し、ダメージでよろめいた隙にリザードを振り払い、アブソルへの攻撃を再開する。
また、烈火鳥ファイアローは、激しい炎をまといながら上空からジュカインに襲いかかる。その光景はまるで隕石のようであった。
(まずいわ! ただでさえマグカルゴの“はじけるほのお”でダメージを受けているのに、炎が苦手なジュカインが、あの威力が高い“フレアドライブ”をくらってはひとたまりもないわ!)
エレナはアブソルに対して厳しい指示を出す。
「アブソルが受け止めて! “サイコカッター”の手も緩めないで!」
エレナの指示により、アブソルは隕石のごとく迫る烈火鳥ファイアローに向かってジャンプし、ジュカインの身代わりとなって攻撃を受ける。
烈火鳥ファイアローの突撃の勢いで地面に押しつぶされたアブソルは、それでも“サイコカッター”で軟体溶岩マグカルゴを遠距離攻撃することを中断しない。
「相手は無抵抗よ! 存分に攻撃しなさいファイアロー、“フレアドライブ”!」
再び烈火鳥ファイアローが“フレアドライブ”で突撃し、アブソルが体で受け止める。アブソルは激しく吹っ飛ばされながらも、“サイコカッター”での攻撃を続ける。
また、リザードは赤花ラフレシアを完全に止めることができず、赤花ラフレシ
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