Track 2 受け取るキモチ 繋げるミライ
活動日誌10 ぼくらは・いまのなかで! 2
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の目で現実を受け止めて――自分達の手で明るい未来を掴んでいかなくてはいけないんだ。
それが出来ないようなら音ノ木坂学院スクールアイドルなんて務まらないんだと思っている。
それが出来ないようなら私達の存在理由なんんてないのだと思う。だって――
お姉ちゃん達は何もないところから自分達の力で頂点に輝いたのだから!
私達だって何もないところから自分達の力だけで輝かなければ、決して私達の活動にはならない。
スクールアイドル μ's の恩恵を受けられるのは、頑張ってきたお姉ちゃん達だけ――私達が受けて良い訳はないんだ。
それに、スクールアイドル μ's の意思を受け継いでいきたいって思っているのに、最初から頼っていたんじゃ意味ないじゃん!
だから、私はお姉ちゃん達とライブの時間をずらしたかったのだった。
海未さんに聞かれて、私は迷うことなく真っ直ぐに見つめて返事をした。だけど、これは私1人のライブじゃないから――亜里沙と涼風と一緒にライブをするのだから。
勝手に決めてしまってはいけない――こんな偏った考えなんて普通しないだろうしね?
だから2人の顔を見つめたんだけど――何故か2人とも笑顔で頷いていたのだった。
――えっ!? いや、私が言うのも何だけどさ?
もう少し考えた方が良いんじゃない?
だって、誰も来ないかも知れないんだよ?
お姉ちゃん達とライブをすれば大勢の人に見てもらえるんだよ?
どっちが得かなんて一目瞭然じゃん!
と言うことを現在の私は――あの時の私達に伝えたかった。
まさに、覆水盆に返らずと言う言葉がピッタリだよね。
受験で一生懸命覚えたのに、全然使うことのなかった言葉――まさか、こんなところで使うことになるなんてね?
まぁ? 私としては自分から溢したような水だから、特に後悔はしていないんだけど。なんてね。
たぶん、亜里沙と涼風は私のことを信頼してくれていたのだろう。そして自分達だけのライブを2人とも望んでくれていたんだと思う。
私と同じように、お姉ちゃん達を見続けてきた者同士なんだから、感じてきたものは同じなんだと――目指す場所は同じなんだと、2人の瞳が語りかけている気がしたのだった。
そんな2人の語りかけた瞳と笑顔に感謝の意味で笑顔を返すと――再び海未さんの方を見つめてお願いをするのだった。
海未さんはジッと私達を見つめると、一瞬だけ瞳を閉じて微笑みながら頷き――瞳を開くと、優しい笑顔を浮かべながらお姉ちゃん達に了承を仰いだ。お姉ちゃん達は微笑みを浮かべて頷いていた。
こうして、私達は自分達だけのライブをすることを、全員が無
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