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神剣の刀鍛冶
EPISODE03勇者U
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死言--プログラム。
そこから生まれた悪魔は、使役される行動端末デバイス。
IT用語をうまく置き換える事で、何とか理解に追いつけた。
ヴァルバニルによって仕組まれた機界仕掛けの大陸。



――これは、たった一度だけ語られる刀鍛冶ブラックスミスの異説である――



――そして、決着となりし最期の戦いへ挑む「聖剣の騎士」と「神剣の勇者」の新訳聖書である――



――物語から伝説、そして神話へと昇華する――



【独立交易都市ハウスマン・三番街商店大通り】



騎士になって1ヶ月。
生まれて初めての実戦で……何もできない弱い自分を知った。
誇りあるキャンベル家の剣と共に、心までへし折れてしまった。
負ける――
真っ先に浮かんだのは最初で最後の敗北。
三番街自衛騎士団所属、セシリーキャンベルにとって、この瞬間だけ世界が停止した。
静止した世界のすぐ隣で、無機物の光が生まれた。
キン――
何かを抜く音が聞こえた。
そして……一際眩き刃の光が彼女の前を翻した。
刹那のような斬光は、浮浪者が携える武骨な鉄の得物に切り込んでいく。
鉄が鉄を切り裂いていく。
素通り……と錯覚してしまうほどに。
僅かな近接火花ニアミスを残しつつ、『彼』と『剣』は彼女の前に現れた。

それは……見た事もない――

鳥肌が立つほどに美しい剣だった――

「あんた……前の戦争の生き残りか?」
そう彼が問いかけると、浮浪者はまるで大事なモノを隠すように「欠けた」左指を覆い隠す。
どうやら図星のようだ。
しばらく経過したあと、通り魔の騒ぎを聞きつけた自衛騎士団達が現場に到着し、浮浪者を連行していく。
騎士団の中に、栗色の長髪が靡く自衛騎士団の一人、凱の姿もあった。
一時の舞台が幕をおろし、あたふためいた市民達は落ち着きを取り戻していく。

「た、助かった!感謝する……」

「危ないです!騎士さん!」

彼に付き添っていた少女の警告も空しく、事は淡々と後進していく。
あれ、あれれ。
地面が沈んでいく?
自分だけどうして?
いや、違う。
恥ずかしいけど、やっぱりそうなんだ。

(腰が抜け……)

ドン。
数秒後に訪れるだろう大地との感触を、見えない両腕で受け止められていた。背中から伝わる暖かい気配に、セシリーには覚えがあった。

「こら、あまり無茶をするなよ。セシリー」

その声は灯のように暖かく、そして風のように優しく、大地のように雄々しい。
聴覚を優しく労わる声の主を、セシリーは知っている。
そして彼女はもう一人の『彼』に振り向いた。

「あっ!ガイ!」紅い髪の騎士が――

「あっ!ガイさん!」金色の髪の
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