EPISODE01プロローグ
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れは、決してハッキングなのではない。
順次状況を整理した命は、大河長官に報告する。
「各ブロック被害発生!GSジェネレータールーム破損率30パーセント突破!各コントロールシステム遠隔伝送不能!」
「こんな荒っぽいことをしやがるのは……バイオネットか!」
凱の推測は正しかった。それを証明するかのように、ブラックアウトしたはずのメインスクリーンに、忌むべき来訪者が映し出された。
<レディース&ジェントルメン♪>
歪んだ陽気な気質の持ち主、もとい元人間のメタルサイボーグが現れた。その声を聴いた瞬間、一部のGGG隊員は感情を灼熱化させた。
「懲りない奴だな。いくら壊しても壊してもまた蘇ってきやがる!ギムレット!!」
「もう……完全に人間をやめてるわね……」
怒りを抑えつつ、半ばあきれ顔で嘆息する凱。そして一言加える命。
<最新のアトラクション!『悪魔阿鼻叫喚ショー』は如何でしたでしょうか♪>
「悪魔……まさか!」
ナイフより鋭い勘を働かせた凱は、まるで指示をするかのような視線をボルフォッグに移す。全システムが正常に機能しない以上、ボルフォッグの卓越した特殊装備に頼らざるを得なかったのだ。
「スキャニングの結果、敵アンノウンのDNAデータは98パーセントの確率で人間の変異体だと推測します」
恐らく、ボルフォッグの示唆するパーセンテージは遺伝子地図をさすのだろう。98パーセントは地球上存在しないゲノムを差し、残りの2パーセントは、人間のゲノムを残していることになる。
「ゾンダーと同じ元人間だった者達か!?」
大河の推測も的を一直線に得る。正解を当てるGGGの面々を前にして、陽気な死の商人はニタァと悪笑を浮かべる。
<ガッツィ・ギャレオリア・ガードの皆様!!GGGの新生を祝して、我々バイオネットから贈物を贈呈させて頂きマース!!>
「贈物だと……ふざけやがって!!」
「第3ブロック占拠!なお敵アンノウンはなおもメインオーダールームへ進撃中!」
「……現時刻を以て、敵アンノウンを『DD-02〜79』と認定呼称する!」
DDナンバー。それはDIMESION・DIFFERENT――異次元多動体の出現認定番号である。初目撃のDD-01は次元の彼方へ潜伏したらしいが……
この危機的状況を打破すべく、大河長官は号砲のような指令を飛ばす!
「GGG機動部隊!出撃!!」
「行くぞ!お前達!」
「「「「「「了解!!」」」」」」「だもんね!」
竜シリーズの隊員とマイクシリーズの末っ子は、行き高らかに任務を遂行しようとしていた。
【同年・地球・日本・東京都・新宿・摩天楼上空】
勇者たちの戦いは、昨日の太陽と
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