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神剣の刀鍛冶
EPISODE01プロローグ
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タパタと短剣を包装する。

「……ふっ」

軽くため息をついて、親方はしぶしぶ短剣から目を離した。

「二人とも、ウィルナイフを診てくれてありがとうな」

弟子は残念そうな瞳を浮かべていた。親方は先ほどと変わらずな表情だ。
この人はどこか不思議な雰囲気がする人だなぁ、弟子は思っていた。

「それにしても……髪の長い男の人って珍しいですね。せめて名前だけでも教えてくれますか?」

「俺か?」

さっと踵きびすを返して、軽く木製の戸を開きかけた時に、青年は呼び止められた。

「私はリサ、隣にいるのは親方のルークです」

「……ルーク=エインズワースだ」

珍しく親方は、ぶっきらぼうにフルネームで自己紹介をした。普段は素直に会話すらしない親方の態度に、弟子のリサは驚きを隠せなかった。目の前の青年に対してルークは何か印象深いモノを感じたのだろうか。この青年が纏う不思議な雰囲気を、リサと同じように受け取ったのかもしれない。
青年は、力強い笑みを浮かべて言った。

――三番街自衛騎士団所属、獅子王(ししおう)(がい)だ――

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