二十二話:ライフゲーム
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ざと負けてあげようとしても、問題が起きる。
【旦那様……今、嘘をつこうとしていませんでしたか?】
【清姫さんとダウトをしても、勝てそうにありませんね】
?つきは絶対に許さない少女、清姫の妨害にあい、真剣勝負を挑まざるを得なくなるのだ。
もし、彼女とダウトをしたのならば、彼女以外の参加者は全員焼き殺されていくだろう。
『ボードゲームなら嘘もないし、運次第だから誰でも勝てるチャンスはある』
そのような試練の果てにたどり着いたのがボードゲーム。
反則を自ら侵さない限りは、まず嘘つきにならず、公平に遊べるゲーム。
まさに、この面子でやるのにピッタリのゲームなのだ。
「では、私の番ですね。どうやら、ここで結婚のようですね。
―――あ、ご、誤解しないでくださいね、旦那様。あくまでもゲームの中です!
決して、決して! 浮気ではございません!!」
『うん、分かってるよ。だから、俺のキャラが結婚しても怒らないでね』
誤解されたらどうしようと、焦りながら必死に弁解する清姫。
彼女のそんな姿に、ぐだ男は思わず可愛らしいと思いながら返答する。
ちゃっかりと、自分に危害が加わることの無いように誘導しながら。
「はい。お相手はゲーム上の私だと思っていますので問題ありません」
『そっか、そっか…そっか……』
しかしながら、ぐだ男の小細工など、視界にも入らないかのように、踏みつぶされてしまう。
前世、現世、来世、そしてゲームの世界でも彼女は離れない。
愛に不可能はないのである。
「次は私の番ですね。……私も結婚ですか」
「ええ、そうね。だから、ナチュラルに女を乗せようとするんじゃないわよ。あんたも女でしょうが」
結婚マスに止まり、流れるような仕草で、女性を隣の席に乗せようとするブリュンヒルデ。
それに対し、ジャンヌ・オルタは、まさか自分のつもりかと、恐れながらツッコミを入れる。
「望まぬ結婚は嫌です。はい、旦那が薬で記憶を奪われて、寝取られるなんて最悪です」
「そ、そうね。そんなことする奴は縊り殺さないといけないわね」
「ええ。ですから、絶対に奪われないように、ゲーム内でも死守していようと思います」
「結局、旦那なら男でしょう。屁理屈言ってないで男の方を乗せなさいよ」
どことなく暗い話になりながらも、最後にはツッコミが入る会話。
せっかく遊んでいるのだから、楽しいのが一番なのだ。
『さて、やっと俺のターンか。一気に行くぞ』
気合を入れてルーレットを回す、ぐだ男。
現在は金額的には3位だが、ここからの追い上げも十分に可能だ。
『よし、9だ。なになに……“妖怪に襲われ、鐘の中に隠れた。ルーレットを回して奇数が出ないとスタートから。
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