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Blue Rose
第二十七話 新しい学校その十五
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「私美術部だから」
「そうなの」
「だから紹介させてもらうわね」
「いいの?」
「ええ、美術の経験者でなくても入部したい子は歓迎だけれど」
 その娘は日本的な可愛さを見せている顔を笑顔にさせて言った。
「経験者は余計にね」
「歓迎してくれるの」
「そうよ」
 その通りという返事だった。
「よかったら入部してね」
「どんな部活か紹介してくれて」
「そうさせてもらうから」
「それじゃあね」
 優花もその娘に笑顔で応えて言う。
「宜しくね」
「ええ、こちらこそね」
「じっくりと見てね」
 そしてとだ、優花はその娘にこうも言った。
「それで決めさせてもらうわ」
「入部するかどうか」
「そのことをね、どんな先生なの?」
「顧問の先生ね」
「あと部活にどんな子がいるのかもね」
「そうしたことも見てなの」
「決めさせてもらいたいわ」
 笑顔だが確かな顔での発言だった。
「そうしてね」
「慎重ね」
「そうかしら」
「確かにいい部活にするのは人次第だから」
 このことはこの娘も言った。
「碌でもない先生や部員がいたら駄目よね」
「まあそれは」
「いやいや、蓮見さんの言う通りよ」
 その娘は笑って優花に言った。
「実際それで駄目になってる部あったから」
「この高校に?」
「私が通ってた中学よ。ボクシングに大阪出身のあの三兄弟の長男みたいなのがいたの」 
 かなり嫌そうな顔での言葉だった。
「そいつのせいで部活が大変なことになったのよ」
「あのボクサーね」
「そのまんまだったのよ、下品でスポーツマンシップがなくて」
 まさにその一家であったというのだ。
「やりたい放題やって顧問の先生も似た様な人で」
「三兄弟のお父さんみたいな人?」
「その年から顧問になったけれど」
「部員も顧問も悪くて」
「皆嫌気がさして辞めていって」
「廃部になったとか?」
「廃部にはらなかったけれどその部員が暴力事件起こして少年院に入って」
 さらに話した。
「先生もセクハラで懲戒免職になったの」
「犯罪までしてたの」
「しそうな人だったけれどね、どっちも」
「それで問題のある人達が捕まって」
「廃部になる前に収まったけれど不祥事で試合も当分出来なくなって」
「弱くなったの」
「それまで全国大会にも出られた位だったのに」 
 強豪と言っていい位だったがというのだ。
「もう部員もあまりいないで弱小になったの」
「そうなのね」
「そういうの見てきたから」 
 だからというのだ。
「蓮見さんの言うことはわかるわ」
「じゃあ」
「ええ、よく見て決めてね」 
 その入部をというのだ。
「こちらもそうしたいし」
「私を見てなのね」
「ええ、こう言うと失礼かも知れないけれど」
「い
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