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活動日誌6 ゆうじょう・のーちぇんじ! 1
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でされても対応に困るから――

「やったら……食べるよ?」

 って、言っておいた。
 当然何を食べるのかって聞いてきたんだけど、私は平然と――

「亜里沙の()

 って、答えておいた。
 あぁ、コレね? 私も昔、クラスで流行(はや)ったことがあってね?
 お姉ちゃんに実行してみたの。どうなったと思う?
 肩を叩いて、お姉ちゃんが振り向いたから頬を突いた――そこまでは成功したんだけど?
 そうしたら、いきなり私の手を(つか)んで人差し指を口に入れたんだよ?
 なんかお腹すいていたからとか訳のわからない理由で!
 それ以来、私はやらなくなったから効果(こうか)あるかな? って思って言っただけなのに――
 亜里沙ったら、やってもいないのに私の前に人差し指を差し出してきた。それも顔を真っ赤にしながら。
 あのね? 私は、やらないで! って意味で言ったのですが?
 これもハラショーな行動なんだと感じていたのだった。
  
 最初は、恐る恐る差し出してきていた人差し指も――
 途中から目を瞑って、決死の表情をしながら私の口元に向かって侵攻(しんこう)してきた。このまま口を開けるだけで()()がれそうな勢いで!
 と言うか、亜里沙は目を瞑っているから距離感が掴めていない。
 当然ながら暴走機関車の(ごと)く、ブレーキ機能が(そな)わっていないのだ。
 ならば、どこかで制止させるしかない!
 意を決した私は――亜里沙の暴走を文字通り食い止める(・・・・・)べく、人差し指を口の中で包み込んだ。
 目を瞑っている亜里沙も人差し指に伝わる私の体温を感じて、侵攻を()めると同時に目を見開いた。
 確かに、亜里沙の人差し指による侵攻は食い止めることが出来た。
 だけど、その代わり――別の勢力による侵攻が私に(おそ)い掛かる。
 そう、恥ずかしさ(・・・・・)と言う勢力の侵攻により私の心は完全制圧されてしまったのだった。
 まぁ、そもそもの話――普通に手で抑えれば良い話なんだけどね?
 なんとなく口に入れてみたかったのかな? よく覚えていないや。
 
 私が口を開けると、亜里沙は私の口の中から命からがら人差し指の救出に成功する。私も敵軍撤退(てきぐんてったい)が目的だったから成功と言えるだろう。
 だけどお互いかなりのダメージを負っていた。しばらく顔を真っ赤にしながら俯いてしまうくらいに。
 こんな恥ずかしいことを、平然と(おく)せず実行したお姉ちゃんは何者なんだろう?
 熱い顔の火照(ほて)りを冷ましながら、そんなことを考えていたのだった。
 
 だけど、それ以上に目の前で自分達ですら恥ずかしくなる行動をしていたと言うのに、周りの反応は普通通り
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