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HUNTER×HUNTER 六つの食作法
010話
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では意味を成さない攻撃を如何するか。

「っ!はあっ!」
「おっとぉ!!」

瞬時に加速、剃を行ったクラピカは背後を取りそのまま強烈な蹴りを首へと繰り出すがそれをあっさりとガードするシャネルだがその顔は笑っていた。今の蹴りは嵐脚にかなり近い物になっていたからだ、その証拠に僅かにガードした腕の皮膚の一部が切れて血が流れている。

「良し此処まで!やっぱり筋が良いなクラピカ、やっぱり天才ってば何にしても覚えが良いだな」
「いやシャネルの教え方が良いんだよ」

クラピカは間違いなく天才である、修行を初めて既に六式の内二つを扱えるようになり嵐脚も体得寸前。ある意味キルアより筋が良い、まあそれについてはキルアよりも素直でしつこくないからしっかりと指導しているからであるが。

「さてと……練も十二分なレベルにまで来てるし、良し決めた。明日は遂に初の修行には入るぞ」
「ほ、本当か!?そ、それではシャネルのフォークなどの技と同じ次元には入れるのだな!!」
「おう明日を楽しみにしてな」

ガッツポーズをしつつ拳を握り締めて見つめるクラピカ、漸く此処まで来たと言いたげな様子に微笑ましくも感じていた時ポツリと額に水が掛かった。気づけば空はどんよりとした雲に包まれており徐々に雨が降り始めて来た。

「雨か」
「身体冷やして風邪引くといけねぇ、確か近くに洞穴あったはずだそこ行こう」

荷物を持って大急ぎで洞穴へと向かって行くが途中本降りになった雨はザーザーと容赦なく二人へと降り注いで行く。

「こりゃ堪らん!大丈夫かクラピカ!?」
「ああ大丈夫だ!」

洞穴に到着した時に全身ずぶ濡れになっていた、服が身体に張り付きなんとも気持ち悪かった。

「ふぃ〜、こりゃ簡単に止まないだろうなぁ……」
「ああ、凄い雨だ」
「兎に角っと」
「参ったな……ッ!?」

如何するかと聞こうとした時に見たのは上着を脱ぎ半裸となりながら洞穴の中にあった枝などを集めて火を熾しているシャネルの姿だった。酷く鍛えられた身体はがっちりと筋肉があり円で鎧のようだった、腹筋も当然のように六つに割れていて逞しかった。思わずそんな肉体美を見せられたクラピカはぼぅっと見惚れていた。

「うっし火が付いた。これで服乾かせるぜ、おいクラピカ服を……って如何した、こっち見て?」
「………ッな、なぁんでもない!?なんでもないんだ!!?」
「そうか?でもお前顔真っ赤だぞ?もしかしてもう風邪引いたのか!?」
「ち、違う!私は健康その物だ!そ、そのタオル無いか!?身体を拭きたいんだ!」
「ああそう言う事か。悪かったな気がつかなくて」

バックからバスタオルほどの大きさのタオルを投げ渡すとクラピカは背を向けて真っ赤になった顔を隠しながらタオルで身体を隠しつつ服を
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