無印編
ジュエルシードを求めて
決意の時
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と、部屋の主はベットにうつ伏せに寝ていた。寝間着を着ているところを見ると、俺が屋根の上に行っている間に着替えたらしい。
『ユー坊……?』
『な、何?わざわざ念話で』
『お前、ちゃんとなのはが着替える間は外に出てたよな……?』
『…………み、見ては無いよ!?その、なのはが急に着替えだしたから……』
『……』
『何でそんな目で見るのさ??』
まあ、2人の年頃ならば別に見た見られたの話も大ごとにはなるまい。将来、正体が明かされた時ユーノが士郎さんや恭弥さんにどんな目に遭わされても俺には関係ない。俺の場合もし万が一、人間体で対面する時が来るとしても説得出来る用意がある。どうせユーノはその辺何も考えてないだろう。
ーーーそんなふざけた事をしている時、近場で突如魔力が吹き上がった。
「「「…………!!」」」
意識が段々と沈んでいっていたところに突然の魔力反応。ジュエルシードの反応だ。ベッドからガバッと起き上がると、出掛ける仕度を始める。
身軽な動きで窓枠に立ったキーラ君が、窓の外を眺めながらいつもより早口で言う。
「なのは、ユー坊。ジュエルシードは街のど真ん中だ。どれだけの被害が出るか分からん。俺が先行してなるべく押さえつけるから、全体が見渡せる場所に来てくれ」
「う、うん。分かった」
「了解!」
窓から飛び降りたキーラ君に少し慌てたけど、次の瞬間には青い光がジュエルシードの反応に向かって飛んでいくのが見えた。
「なのは、急ごう!」
「うん!」
外へ出ると走りながらジュエルシードの気配を探る。
(こっち……!)
角を曲がり都市部に向かって走っていくと進行方向に黄色い魔力の柱がせり立って、その中から巨大な樹が現れた。
「まずい……!これは人が発動させちゃったんだ。揺らぎが大きい人の願いを叶えようとしてこんな事に……」
「え……人が?」
思い当たるのはサッカーチームのGKの子から僅かに感じた違和感。
あの時はユーノ君もキーラ君も何も言ってなかったので勘違いだと思ってしまった……。
(ユーノ君もキーラ君も調子が悪いって分かってたのに……)
「なのは……?」
突然立ち止まってしまった私にユーノ君が不思議そうに声を上げる。
「ユーノ君。私……ジュエルシードに気付いてたのに、見逃しちゃった……」
「!!……なのはのせいじゃないよ!僕もキーラも見逃しちゃったんだから」
「……違うの。ユーノ君とキーラ君は調子が悪くて大変なのに、私が2人に頼っちゃったの」
「なのは…………あ!?」
ユーノ君がそう呟いた時、足下の地面がひび割れ木の根っ子のようなものが生えてきた。
「―――ッ!!きゃあ!?」
「
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