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能力者たちが事件を起こしたり解決したりするようです
第十話 大海を制すもの
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トや既に穴だらけのパイプなどを抉りとる、パイプからはより一層水が溢れ当たりに水が溜まっていく
「時間をかけるとやべーな、速攻でぶっ
殺
(
とば
)
す」
速水は軽く踏み込みまたしても消える
それと同時に須佐之男が大太刀で水を巻き上げ壁を作る
瞬間、須佐之男の背後からうなじに向かって速水がナイフを突き出す
須佐之男は上半身を軽く回し、致命傷を回避したが、右肩の肉を抉り鎖骨を切断される、それと同時に大太刀で突きを放つ、
返す刀が速水の
左前腕部
(
ひだりぜんわんぶ
)
を捉え、橈骨と尺骨の間を貫く
「ぐおー...くっそいてぇな、穴空いちまったじゃねぇかよ!!」
そう言いながら空いた穴から覗き込む
「おあいこだろう...?」
二人共息を切らしながら傷口を抑え込む
先に動き出すのは須佐之男だった、
「その程度でこの闘いは止まらんぞ!!」
グンと間合いを詰め突きを放つ
速水は首を傾けそれを間一髪で避けるが、大太刀にまとわりついている水が頬を浅く切り裂く
「いてぇんだよ!!」
片方のナイフを投擲し、後ろに飛び退く
ナイフは須佐之男の右手の甲の突き刺さる
─────────────────────────
速水と須佐之男が激しく戦う中、星雅は退屈と思いながらゆったりと傍観していた、
が、その退屈は背後からの押し潰されそうなほどの殺気によって打ち砕かれる
「この戦いを今すぐ辞めさせていただけませんか...?」
その殺気とは裏腹に背後に立って星雅の首筋に得物を...生きた毒蛇の牙を突き付けているのは膝元まで届くほど長い美しい黒髪の、深緑の着物を着ている女性、少女だった
「おっと、その生き物は俺には愚策だぞ?」
星雅は振り向きもせず挑発的に微笑を浮かべる
「あまり荒事は好きでは無いのです」
そう言う少女の腕は怒り混じりに小刻みに震えている
着物の袖から伸びている毒蛇の牙が星雅の首筋に触れ一筋の血が流れる
「このまま毒を流し込むこともできるのですよ?」
「人の話を聞けよ、だから『
毒
(
その
)
刃物
(
ふたつ
)
』は愚策だって」
「毒で悶えて死になさい!」
そのまま蛇の顎に力が入り、当たっていただけの牙が首筋に喰い込み
血液が溢れる
「人の話を聞けっつってんだろうがよ」
そのまま流れ出す血が毒を押し出しそのまま蛇の頭を押し潰す
そしてそのまま紐のように伸び、腕を絡めとる
赤い紐が首筋まで伸び、先端が鋭くなり太い針のように鈍く光る
「この程度で私が縛られるとでも?」
瞬間、星雅の足首に激痛が走る
「っ...!」
足元を見ると、2mほどある大蛇が3匹足首を噛み付いている
大蛇の顎の付け根を突き刺
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