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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part3/慈愛の勇者と
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んたちは?」
「お嬢様たちはすでに寝室でお休みになるそうです。ご用件があれば、明日に」
「わかりました。ありがとうございます」
どうやらもうじき消灯時間なのでそれを伝えにきてくれたようだ。この屋敷はルイズの実家でもあるが、たくさんの人たちが同じ屋根の下で暮らしている一種の公共施設のような場でもある。あまり夜中等にうろちょろして怪しまれないために、こういった時間は貴族の実家でも設けられているようだ。
(ルイズの奴、大丈夫かな…)
今回、ムサシという男と貴重な出会いを果たしたと言う意味では、ルイズの実家への帰省に着いてきたのは正解だった。だが、ルイズの場合だとそうはいかないだろう。
そもそも
「そろそろ時間だね。二人も、まだ積もる話とかがまだあると思うけど、今日のところは借りている部屋の方に戻った方がいいよ」
「あ、はい。じゃあおやすみなさい」
「お休み。ピグモンも、そろそろカトレアさんの部屋に戻るといいよ」
「ピピィ」
消灯時間を言い渡された以上、部屋に戻らなければ。サイトとハルナ、ピグモンは共に自室へ戻ろうとする。だがその際、サイトはムサシに振り返り、ゼロの力を借りてテレパシーを送った。
『春野さん、聞こえますか?』
『……ああ、聞こえているよ。やはり、君も…』
ムサシもムサシで、サイトがただの地球人ではないことに気がついていたようだ。同じように、彼もテレパシーを送り返し、サイトはそれに対して頷いた。
『わかった。今、ハルナちゃんは先に部屋に戻ったかな?』
『ええ、ルイズたちも来てません』
『わかった。ならこのまま僕たちだけで話をしようか』



さて、就寝時間直前の頃、ルイズは久しぶりにカトレアと同じ部屋で出ることに決めた。
「エレオノール姉様は、やっぱり意地悪してくるのね。嫌になっちゃう」
化粧台の鑑の前で、髪をとかしてくれるカトレアに、ルイズはエレオノールに対する愚痴をこぼす。
「それだけ、あなたが心配なの。母様たちも愛しているからこそ、つい構ってしまうのよ」
「そんなことないもん…」
カトレアは優しく微笑みながらルイズに言うが、ルイズは膨れながら否定する。エレオノールがカトレアのように優しく接してきてくれた記憶などない。昔からいつもいつも厳しい教育ママみたいな態度で接してくるのだ。
ちなみに、カトレアの部屋はただの部屋ではなかった。
犬、猫、子豚、子羊、子ヤギ…動物たちが数匹ほど彼女の部屋で放し飼いにされていた。
彼女は昔から動物たちに好かれやすいのだ。カトレアも動物が好きなのでこうして両親たちの許可をもらって動物たちを飼っている。ただ…その中には虎や熊も混ざっていたのである。それが幼い頃のルイズには怖くもあったのだが、カトレアのおかげでその猛獣たちからも懐かれている。
「ちい姉様は、怒って
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