暁 〜小説投稿サイト〜
魔弾の王と戦姫〜獅子と黒竜の輪廻曲〜
ブリューヌ激動編
第2話『勇者対魔物!蘇る銀閃殺法!』
[17/17]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
輝で……さえここ……まで傷つけ……ることが出来ない……のに>

文字通り、地面にへばりついている蛙のように、ヴォジャノーイは驚愕していた。そのつぶやきは、あまりにも小さく、独り言のように。
それとは知らず、凱の中に一つの不安が生まれようとしていた。

「ありがとう。ガイ殿」

バートランの感謝の言葉が、凱を勇気づけた。

「ガイさん……ありがとうございます!」

袋詰めにされていたティッタが解放され、最初の言葉がそれだった。
ティッタの無垢な笑顔に、凱は心が救われたような気がした。

(俺のほうこそ、ありがとうな。ティッタ)

心の中の獅子に負けなかったのは、ティッタがいてくれたからだ。
凱は心の中で、ひそかに感謝したのだった。
ありがとう。俺を恐れないでくれて――
ありがとう。俺を受け入れてくれて――

本当に、本当に、ありがとう。

凱は、心の中で何度も何度も感謝の言葉を繰り返していた。

――セシリー、俺はまだ、君と同じ『目の前に映る全てを救う』信念に、すがっていたい――
<i6183|39077>
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ