ブリューヌ激動編
第2話『勇者対魔物!蘇る銀閃殺法!』
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輝で……さえここ……まで傷つけ……ることが出来ない……のに>
文字通り、地面にへばりついている蛙のように、ヴォジャノーイは驚愕していた。そのつぶやきは、あまりにも小さく、独り言のように。
それとは知らず、凱の中に一つの不安が生まれようとしていた。
「ありがとう。ガイ殿」
バートランの感謝の言葉が、凱を勇気づけた。
「ガイさん……ありがとうございます!」
袋詰めにされていたティッタが解放され、最初の言葉がそれだった。
ティッタの無垢な笑顔に、凱は心が救われたような気がした。
(俺のほうこそ、ありがとうな。ティッタ)
心の中の獅子に負けなかったのは、ティッタがいてくれたからだ。
凱は心の中で、ひそかに感謝したのだった。
ありがとう。俺を恐れないでくれて――
ありがとう。俺を受け入れてくれて――
本当に、本当に、ありがとう。
凱は、心の中で何度も何度も感謝の言葉を繰り返していた。
――セシリー、俺はまだ、君と同じ『目の前に映る全てを救う』信念に、すがっていたい――
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