暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜隻腕の大剣使い〜
番外編ExtraEditionパート4
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んな肩で息をしてる。

「お兄ちゃん・・・また助けてくれたね」

リーファがお兄ちゃんと呼ぶ男は二人いるんだがーーーどうやらキリトに向けて言ってるみたいだな。キリトも何だかんだ言って、結構良い兄貴してんじゃねぇか。




******




あの後リーファも本格的に前衛に出てダンジョンの攻略を進めたり、カニやエビなどの大型モンスターを討伐したり、ちょっとしたトラップに引っかかりもしたがみんな無事に最深部まで辿り着き、NPCの爺さんが奪われた大きな真珠を見つけて入口まで戻る事が出来た。

「結局出なかったな、クジラ」

「あぁ、残念だったなユイ」

「いえ、みなさんと冒険できてとっても楽しかったです!」

「もうちょっとだけワガママ言って良いんだぜ?」

ユイちゃんはちょっと遠慮がちすぎるんだよな。あんまりワガママすぎても困るけど、子供らしくもっと何か言っても構わないんだけどな。でもあんなに楽しみにしてたクジラが出なかったのに我慢できるなんて偉いなーーーあれ?そういえばーーー

「なあライリュウ、あのお爺さんから真珠を奪った盗賊ってのも出なかったな」

「オレもそう思った」

あの爺さんから真珠を奪った盗賊がダンジョンのどこにも出なかった。あんな奥深くまで真珠を運んだのに、どうして一人も現れなかったんだ?

「お土産、取り返して来ましたよ」

「おお!これぞまさしく!」

オレの中のモヤモヤが振り払えないままキリトは爺さんに真珠を差し出した。何でだか分かんないけど、このまま渡しちゃいけないような気がするーーー

「二人とも待って!!」

「それを渡すな!!」

「お、おい・・・」

「アスナさん?ミストまでどうしたんだよ?」

突然アスナさんとミストがキリトから真珠を取り上げた。アスナさんが取り上げた真珠を神殿の灯りに透かして、その中で胎動する物を見つけーーーえ?

「これ、真珠じゃなくて卵よ!!」

「えっ!?」

「た、卵!?」

「じゃあ《深海の略奪者》って・・・」

「神殿からコレを持ち出した俺達の事だ!!」

じゃあこの爺さんは嘘をついてオレ達にこの卵を手に入れようとしたってのか?ということはーーー

「さあ、早くそれを渡すのだ・・・」

「悪いがそうはいかなくなった」

NPCとはいえ、オレ達を騙してこんな怪しい物を運ばせたジジイだ。悪い奴としか思えない。そんな奴にこんな何に使うのか分からねぇモンを渡せるか。

「渡さぬとあらば、仕方ないのぉ・・・」

「全員戦闘準備!!」

どう考えても戦うしかねぇだろーーーこんなバケモノに変異したんだからな。
老人の長くて白い髪や髭は吸盤の付いた8本の足となり、身体は
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