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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十八話 Sword breaker
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ラ・リナルディ DAMAGE 550 LIFE 300
ミカヤ・シェベル DAMAGE 650 LIFE 7550

ライフの上では互角、だが……

「(凄まじいな……晴嵐の刃が削げたか!)」
“打撃”を“切りに行った”というのに、こちらの武器の方がダメージを受けているのはミカヤにしても初めての経験だった。それだけミウラの集束打撃の威力がけた違いなのだ。だが──

「(残りは300、返しの一撃で、切り伏せる!)」
次の蹴りを防御するだけでも落とせるライフ、しかしそれでも、ミウラの目は死なない。

「(まだ……行ける!)」
ジェットエンジンじみた甲高い音を立てて、スターセイバーがさらに光輝く。同時に、再び突撃、構えを取るミカヤを真っ直ぐに見て、飛び上がる。

「(あの日僕は受け取ったんだ──)」
自分自身以外の魔力を使うことで、100%以上の力を出すのが集束魔法の本懐だ

「(──自分の空を飛べる翼を──)
120%の力で足りないなら──

「(──自分の道を切り開く……星の剣を!!!!)」
──150%の力を撃ち込むのみ!!!

「……!!」
撃ち返さんと激突させた晴嵐の刃が、ひび割れる。不味いと思った時には、すでに晴嵐の刃が砕け散っていた。

「ぅ、ぉぉおおおお!!!」
抜剣の一撃を受けながら、しかし尚もミカヤは獣のごとく叫ぶ、抜き放った脇差をミウラに叩きつけようと迫るだが──もう遅い!!

「一閃必墜!!」
ミウラが叫ぶ、すでに何物も止めることかなわぬとばかりに、体が動く。

「抜剣──」
桃色に光り輝く左足が、まるで星屑を集めた一本の刃の如く煌めき、振り切ったそれがミカヤに向けて──

「──星煌刃ァッ!!!!」
「……ッ!!!」
炸裂する!!!

会場の大気をぶち抜きながら、ミカヤの身体がリング外の観客席外壁まで吹き飛び、叩きつけられる。腹部全体のバリアジャケットを粉砕されて倒れ込むその身体はしかし、その意識が飛ばされてなお、最後まで背を地面に付けることなく、座りこむに留まった。

ミウラ・リナルディ DAMAGE 180 LIFE 120
ミカヤ・シェベル DAMAGE 23450 LIFE 0




IM女子の部 地区予選大会 予選エリートクラス 第四組第一回戦 試合終了
勝者:ミウラ・リナルディ
試合時間 1R 3分34秒
FB(フィニッシュブロー):抜剣・星煌刃

────

「[試合、終了!!4組第一試合、1ラウンドからとてつもない試合でした!!今年も活躍が期待されたミカヤ・シェベル選手、まさかの1回戦1R、KO!!そしてミウラ・リナルディ選手、大金星でエリートクラス一回戦を突破!!新人選手(ルーキーファイター)の鮮烈なデビューです
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