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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十八話 Sword breaker
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る魔法系統、すなわち、集束系魔法(ブレイカー)だ。

通常、空間魔力はよほどのことが無い限り、生物が取りこむことが出来る量よりも多くの量が空間中に存在する。加えて、魔法を使用すればするほどに、空間中の魔力密度は増大していくのだ。膨大な量の魔力を制御する必要があるためこの魔法制御は難しいが、同時に生体魔力を使用するだけでは作り出すことが難しい、非常に高い魔力密度を作り出すことが出来るため、瞬間的に高出力の魔法を使うには非常に向いている。

そして戦闘時に使用することによるその圧倒的な破壊力から、付いた名称が破壊者(ブレイカー)
以前なのはやティアナの使用したスターライトブレイカーもこの集束魔法を使用した集束砲撃であり、なるほど、“終息”系魔法と揶揄されるのも納得の威力を見せてくれたは記憶に新しい所だろう。……いや、まぁこれは半分どこぞの砲撃魔導士が容赦なく撃ちまくるせいもあるのだが……

「はは……面白い……」
と、それまで直接声を出すことなく試合を行っていたミカヤが、初めて心底楽し気に声を上げた。構えたまま一気に魔力を放出すると、地面に青い近代ベルか式の魔力陣が形成される。

「これだから……これだからインターミドルは楽しい……思わぬところで、君のような強敵に出会える!!」
轟、と魔力放出による豪風が吹き荒れる。それは受けて立つという覚悟であり、それでも勝つという決意の表れだった。

「ありがとうございます……」
ミウラもまた、笑う。戦闘の高揚感と、強敵に挑む心地よい緊張感が、全身を満たしている。そしてなにより、憧れた舞台の上位選手(トップファイター)認められたという事実が、ミウラの高揚感を後押ししていた。

「……ボクの全部、ぶつけさせていただきます!!」
会場全体が、静まり返る。ただ流れる魔力の轟音が響き、緊張の糸が張り詰める。そして……

「「ッ!」」
ミウラが動いた。
再び超高速の踏み込み、数メートル会った距離が一瞬で0へと近づく。だが……

「(先ほどよりは反応できる!)」
既にその踏み込みは見た、一瞬で来ると分かっているなら──

「(──それを踏まえた上で、間合いを測るのみ!!)」

「晴嵐!切り伏せろ!!」
[了ッ!!]
「スターセイバー!!」
[YES!!]

互いの呼びかけに答えるように互いの魔法器がここ一番の出力を発揮する。
鍛え抜かれた鋼鉄の刃が、光り輝く星の刃が、銀色と桃色の残光を引いて一閃──

「抜剣・飛燕!!」
「天月・霞!!」
──激突する!!!

「「は……ぁぁぁぁぁあああああああッ!!」」
交錯した二人の刃が火花を散らしながら互いをはじく。
否、突撃してきたミウラをミカヤが弾いた形だ。即座に二人は体制を立て直し、ミカヤは納刀。

ミウ
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