1章旧校舎のディアボロス
4話はぐれ悪魔祓い
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「はぁ!?教会から追放された俺らに今更主のお許しなんざ、意味ねぇんだよ!!とっととそこをどけ!!じゃないとアーシアたん。キミごと斬り殺しちゃうよ?」
神父の脅しになおも動かないアーシアを見て、軽く舌打ちをし、凶悪な笑みを浮かべると光の剣を両手で高く振り上げる
「じゃあ、お前ら共々死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
そして光の剣を思いっきり振り下ろしてきた
・・・くそっ、ここで死んじまうのかよ。
だったら、せめてアーシアだけでも助けないと
俺は、痛む体に鞭打って起き上がり、アーシアを庇うように抱きしめ、来るであろう光の痛みに耐える
そして、すぐそこまで剣が迫り、俺が反射的に目をつぶったとき
「死ぬのはテメェだよ。クソ神父」
聞きなれた低い声が部屋に響く。神父の方を見ると、俺たちと神父の間に見知った大きな背中が立っており、光の剣を素手で受け止めていた
そいつは、俺のクラスメイトの暁亜蓮だった
「ア、レン?」
「おう、俺だ。しっかしお前も運が悪いなぁ。でもまぁ、安心しろ・・・何しろ、俺が来たんだからな」
背中越しにそう語りかけてくる。なんでだろうか、こいつの安心しろは妙に説得力があるから、安心できる
「あり?なんで光の剣が素手で受け止められちゃってるのかな?君、人間だよね?」
「ああ、人間だ。だが、俺の扱う魔法はちと特殊だからな。これくらいの光力なら弾くことができるんだよ!!」
そう言いながら、アレンはそのまま腕を横に振り払う。神父は後ろに跳躍し、少し離れたところに着地するも、俺たちを、いや、アレンを忌々しそうに睨みつける。その瞳には殺意がこもっていた
対するアレンはそんな殺意など意に介さずに、いつも通りの顔を浮かべている
「イッセー、体は大丈夫か?見た所怪我をしているように見えるが?」
「あ、ああ、なんとか無事だ。でも、なんで俺が殺されそうだってわかったんだ?」
「祐斗から連絡があってな、俺の家の方が近いから俺は走ってきた。ちなみに、もうすぐみんなも来るはずだ」
ッ!そうか、部員のみんなが来てくれるのか、だったら大丈夫だな
アレンはいつもの表情から真剣な顔つきになり目の前にいる神父に話しかける
「お前、はぐれ悪魔祓いだな」
「ふぅ〜ん、君、一発で俺様の正体を見破るとか、なかなかに裏の事情について詳しそうですねぇ?それに君、人間だよね?悪魔と仲良くするなんざ俺的にアウトなんで、今すぐ斬り殺してもいいっすかぁ?」
「断る、それにお前も俺のクラスメイトと随分遊んでくれたみてぇだな。なら、こっちもお礼しねぇといけねぇよなぁ?」
アレンはそう言いながら指をバキバキと鳴らし、真剣な顔つきから一転して、獰猛
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