外伝
第0話『るろうに戦姫〜独立交易都市浪漫譚』
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ていない為、しばらくは独立交易都市の語源に準ずるしかない。
それでも彼女はかまわないといった。そちらの言葉を私が覚えればいいだけの事と言ってくれた。
それから二人は勢いのまま遊びつくして、いつしか夕日を迎えていた。
――そして、別れの時が訪れようとしていた――
彼女の竜具エザンディスが相手先の空間を斬り裂き、帰国への旅路を作り上げていた。まるでタイ○マシ○の出口のようだ。
「ガイ。いつかオステローデにいらしてくださいね。公国を上げて歓迎いたしますわ。それとも、私からお伺いしたほうがよろしいでしょうか?」
「来てくれるのは歓迎するけど、今回みたいに引き出しから現れるのだけは勘弁してくれ。心臓に悪い」
そんな出会いの事をお互いに思い出し、くすりと笑っていた。
「まぁ、郊外調査騎士団としてそっちに行く予定だから、俺のほうから行かせてもらうさ」
「ええその時は楽しみにしております」
やがてティナはエザンディスの作り出した空間を通り抜け、自国へと帰路していく。
「オステローデ公国の戦姫、ヴァナディース、ヴァレンティナ=グリンカ=エステスか」
この調子ではおそらく、残りの6人の戦姫とも関わることになりそうだ。通わせることになるのは言葉か竜具かは分からないが。
――それでも――
凱は確信を持てた。
「ティナのおかげで現実味がわいてきたぜ。ジスタートの、いや!魔弾の王と戦姫が!」
そんな昔のことを夢の中でぬかしていて、凱の意識は朝日と共に現実へ復帰していく。
獅子王凱は目覚めた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ