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魔弾の王と戦姫〜獅子と黒竜の輪廻曲〜
外伝
第0話『るろうに戦姫〜独立交易都市浪漫譚』
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ていない為、しばらくは独立交易都市の語源に準ずるしかない。
それでも彼女はかまわないといった。そちらの言葉を私が覚えればいいだけの事と言ってくれた。
それから二人は勢いのまま遊びつくして、いつしか夕日を迎えていた。






――そして、別れの時が訪れようとしていた――

彼女の竜具エザンディスが相手先の空間を斬り裂き、帰国への旅路を作り上げていた。まるでタイ○マシ○の出口のようだ。

「ガイ。いつかオステローデにいらしてくださいね。公国を上げて歓迎いたしますわ。それとも、私からお伺いしたほうがよろしいでしょうか?」

「来てくれるのは歓迎するけど、今回みたいに引き出しから現れるのだけは勘弁してくれ。心臓に悪い」

そんな出会いの事をお互いに思い出し、くすりと笑っていた。

「まぁ、郊外調査騎士団としてそっちに行く予定だから、俺のほうから行かせてもらうさ」

「ええその時は楽しみにしております」

やがてティナはエザンディスの作り出した空間を通り抜け、自国へと帰路していく。

「オステローデ公国の戦姫、ヴァナディース、ヴァレンティナ=グリンカ=エステスか」

この調子ではおそらく、残りの6人の戦姫とも関わることになりそうだ。通わせることになるのは言葉か竜具かは分からないが。

――それでも――

凱は確信を持てた。

「ティナのおかげで現実味がわいてきたぜ。ジスタートの、いや!魔弾の王と戦姫が!」

そんな昔のことを夢の中でぬかしていて、凱の意識は朝日と共に現実へ復帰していく。
獅子王凱は目覚めた。
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