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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
ダークリパルサー
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トの性質を受け継いでいるかのように、ごくごくわずかに透き通っているように見える。刃の色は
眩
(
まばゆ
)
いほどの白。
柄
(
つか
)
はやや青味を帯びた銀。
《剣がプレイヤーを象徴する世界》、その
謳
(
うた
)
い文句を裏付けるように、SAOに設定されている武器の種類は途方もなく多い。各カテゴリーに含まれる武器の固有名を端から列拳すれば、恐らく数千は下らないと言われている。
普通のRPGとは異なり、その固有名の多様さは、武器のランクが上がれば上がるほど増大していく。下位の武器は、例えば片手直剣なら《ブロンズソード》やら《スチールブレイド》といった味気ない名前で、それらの剣はこの世界に無数に存在するけれど、現在出現している最上級クラスの武器、例えばアスナの《ランベントライト》あたりは恐らく世界に1本の、文字通りワンメイク物だ。
もちろん、同程度の性質を持つレイピアは、プレイヤーメイド、モンスタードロップ問わず他にも存在するだろう。でもそれらは皆異なる名前、異なる姿を持っている。それゆえに、ハイレベルの武器は持ち手を魅了するし、魂を分けた相棒となっていくのだ。
武器の名前と姿は、システムによって決定されるため、製作者たる鍛冶屋達でも完成する外見にそぐわない。リズは金床の上できらめく剣を両手で持ち上げようとして、その優美な外見にそぐわない重さに驚愕した。キリトの持つ黒い剣《エリュシデータ》に劣らない筋力要求値。腰に力を入れ、気合と共に胸の前まで持ってくる。
刀身の根元を支える右手の指を伸ばし、軽くワンクリック。浮かび上がったポップアップウィンドウを覗き込む。
「えーと、名前は《ダークリパルサー》ね。あたしが初耳ってことは、情報屋の
名鑑
(
めいかん
)
には載ってない剣だと思うわ。試してみて」
「ああ」
キリトはこくりと頷くと、右手を伸ばし剣の柄を握った。重さなど感じさせない動作でひょいっと持ち上げる。左手を振ったメインメニューを出し、装備フィギュアを操作して白い剣をターゲット。これで剣はシステム上もキリトに装備されたことになり、数値的ポテンシャルを確認することができる。
でもキリトはすぐにメニューを消すと、数歩下がってから剣を左手に持ち替えて、ヒュヒュン、と音を立てて数回振った。
「どう?」
持ちきれずに訪ねる。キリトはしばらく無言で刀身を見つめていたが、やがて大きくニコリと笑った。
「重いな。……いい剣だ」
「ほんと!?……やった!!」
あたしは思わず右手でガッツポーズをしていた。その手を突き出し、キリトの右拳にごつんと打ち合わせる。
こんな気持ちは久しぶりだった。
昔、10層あたりの主街区で露店販売していた頃、がむしゃらに作った武器をお客に褒められた時にも、こんな気分がした。鍛冶屋をしてい
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