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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
リズベット武具店
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ょっと、そんなことしたらあんたの剣が折れちゃうわよ!!」

「折れるようじゃだめなんだ。その時はその時さ」

「んな……」

無茶な、という言葉をリズベットは呑み込んだ。剣をまっすぐ頭上に振りかぶった男の眼に鋭い光が宿った。すぐに刀身をペールブルーのライトエフェクトが包み始める。

「セイッ!」

気合一閃、もの凄い速さで剣が打ち下ろされた。(まばた)きする間もなく剣と剣が衝突、衝撃音が店中をビリビリと震わせる。炸裂(さくれつ)した閃光のあまりの(まばゆ)さに、リズベットが眼を細めて一歩後ずさった、その瞬間。

刀身が見事に真ん中からへし折れ、吹き飛んだ。

「うぎゃああああ!!」

リズベットは悲鳴を上げると男の右手に飛びついた。残った剣の下半分をもぎ取り、必死にためすつがめつ眺め回す。

……修復、不可能。

と判断し、ガクリと肩を落とした直後、半分になった剣がポリゴンの破片を撒き散らして消滅した。数秒間の沈黙を経て、ゆっくりと顔を上げる。

「な……な……」

リズベットは唇を戦慄(わなな)かせながら、右手で男の胸倉(むなぐら)をガシッと掴んだ。

「なんてことすんのよーっ!!折れちゃったじゃないのーっ!!」

男も、顔を引き攣らせながら答えた。

「ご、ごめん!まさか当てたほうが折れるとは思わなくて……」

直後、カチーン、と来た。

「それはつまり、あたしの剣が思ったよりヤワッちかったって意味!?」

「えー、あー、まあ、そうなるな」

「あっ!!開き直ったわね!!」

男の服を放し、両手をガシッと腰に当てて胸を反らす。

「い、言っておきますけどね!材料さえあれば、あんたの剣なんかポキポキ折れちゃうくらいの武器なんかいくらでも鍛えられるんですからね!!」

「……ほほう」

勢いに任せたリズベットの言葉を聞いた男が、ニヤッと笑った。

「そりゃあぜひお願いしたいね。これがポキポキ折れる奴をね」

カウンターから黒い剣を取り、鞘に収める。リズはいよいよ頭に血が上がり……。

「そ、そこまで言ったからには全部付き合ってもらうわよ!金属取りに行くところからね!」

あっ、と思った時にはそう言い放っていた。しかし言った以上もう後には引けない。男は眉をぴくりと動かすと、無遠慮な視線でリズベットをじろじろと眺め回した。

「……そりゃ構わないけど、俺1人のほうがいいんじゃないのか?足手まといは御免だぜ」

「ムキーッ!!」

なんと神経を逆撫でする男であろうか。リズベットは両腕をばたばた振り回しながら子供の如く抗弁する。

「ば、馬鹿にしないでよね!これでもマスターメイサーなんですから!」

「ほほーお」

男がひゅうっと口
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