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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
リズベット武具店
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て巨大な体がほぼ完成したと見えたところで、全身を震わせて再度雄叫びを放った。無数の細片が四方に飛び散り、キラキラと輝きながら蒸発していく。
姿を現したのは、氷のように輝く鱗を持った白竜だった。巨大な翼を緩やかにはためかせ、宙にホバリングしている。恐ろしいというより、美しいという表現が相応しい姿だ。紅玉のような大きな瞳が、高みからキリト達を
睥睨
(
へいげい
)
している。
キリトが落ち着いた動作で背に手をやり、漆黒の片手剣を音高く抜き放った。すると、それが合図であったかのように、ドラゴンが大きくその門を開き、硬質のサウンドエフェクトと共に、白く輝く気体の
奔流
(
ほんりゅう
)
を吐き出した。
「ブレスよ!避けて!」
リズベットは思わず叫んだが、キリトは動かない。仁王立ちのまま、右手の剣を縦にかざすように突き出す。
キリトの持つ剣でブレス攻撃を防げるものか、と思った瞬間、キリトの手の中心に、剣が風車のように回転し始めた。薄緑のエフェクトに包まれているところを見るとあれも剣技の1つなのだろうか、すぐに刀身が見えないほどに回転が速まり、まるで光の円盾のように見える。
そこに向かって、氷のブレスが正面から襲い掛かった。眩い純白の閃光。思わず顔を背ける。しかし、キリトの剣が作り出したシールドに打ち当たった冷気の
奔流
(
ほんりゅう
)
は、吹き散らされるように拡散し、蒸発していく。
リズベットは慌ててキリトの体に視線を合わせ、HPバーを確認した。完全にブレスを防ないのか、じわじわと右端から減少していくが、呆れたことに数秒経つとすぐに回復してしまう。超高レベル戦闘スキルの《バトルヒーリング》だと思われるが、あれはスキルを上昇させるのに戦闘で大ダメージを受け続ける必要があるので、現実問題として安全に修行するのは不可能と言われてる。
一体、何者なの?
リズベットは今更のように、キリトの正体に思いを
馳
(
は
)
せた。
これほどの強さを持つのは攻略組プレイヤー以外に考えられない。でも、《血盟騎士団》を始め、主だったトップギルドの名簿には該当する名前はないはずだ。
と、その時、ブレス攻撃が途切れたのを見計らったようにキリトが動いた。爆発じみた雪煙を立てて、宙のドラゴンへと飛び掛かる。
普通、飛行する敵に対してはポールアーム系や投擲系の、リーチの長い武器で攻撃して地面に引きずり下ろし、それからショートレンジの戦闘に持ち込むのがセオリーだ。でも驚いたことにキリトはドラゴンの頭上に迫るほどの高さまで
飛翔
(
ひしょう
)
すると、空中で片手剣の連続攻撃を始動させた。
キュキューン、と甲高い音を立てながら、眼で追いきれないほどのスピードで攻撃が白竜の体に吸い込まれていく。ドラゴンも左右の鉤爪で応戦するものの、手数が違いすぎる。
長い滞
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