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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
愛情=狂気
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んがあなたの知らない人になっていたとしても、あなたはその変化を受け入れてあげるべきだったのよ。そうすれば、何も怖れる必要なんてなかったわ。あなたが認めたくなかったのは……グリセルダさんの変化を受け入れられなかった自分自身よ!」

アスナの叫喚に心臓を突き刺されるような痛みが走ったグリムロックは、少しも動きを見せず黙り込んだ。

再び訪れた静寂を、これまでひたすら黙り込んでいたシュミットが破った。

「……ネザー、この男の処遇は、俺逹に任せてもらえないか?もちろん、私刑にかけたりはしない。しかし罪は必ず償わせる」

その落ち着いた声に、数分前までの怯え切った響きはなかった。

ガシャリと鎧を鳴らして立ち上がった大男を見上げ、俺は言葉を返した。

「……好きにしろ」

無表情で頷き返し、シュミットはグリムロックの右腕を掴んで立たせた。ガクリと項垂れるグリムロックをしっかり確保し、「世話になったな」と短く言い残して丘に降りていく。

その後に、ヨルコとカインズも続いた。俺逹の横で立ち止まり深く一礼すると、チラリと眼を見交わして、ヨルコが口を開いた。

「ネザーさん、キリトさん、アスナさん。本当に、何とお礼を言っていいか。あなた方が駆けつけてくれなければ、私達は殺されていたでしょうし……グリムロックさんの犯罪を暴くこともできませんでした」

「……礼は不要だ。さっさと行け」

俺がスルーすると、ヨルコはクスリと笑って肩を(すく)めた。

もう一度深く頭を下げ、シュミットらに続いて丘を降りていく2人を、俺とキリトとアスナはその場に立ったまま見送り続けた。

やがて4つのカーソルが主街区の方向へと消え、荒野の丘には、青い月光と穏やかな夜風だけが残された。

「……ねぇ、2人なら……仮に誰かと結婚した後になって、相手の隠れた一面に気づいた時、キミ逹ならどう思う?」

不意にアスナが質問をした。

「えっ?」

予想だにしなかった質問に、キリトは絶句せざるを得なかった。何せ、まだたったの15年と半年しか生きていないキリトに、そんな人生の機微など理解しようもない。

「………」

俺はアスナの質問を聞いても絶句はしなかったが、悩みの種を生んだ。

一方、キリトが必死に考えた末、ようやく口にできたのは、少々深みには欠ける答えだった。

「ラッキーだった、って思うかな」

「え?」

「だ……だってさ、結婚するってことは、それまで見えてた面はもう好きになってる訳だろ?だから、その後に新しい面に気づいてそこも好きになれたら……に、2倍じゃないかな?」

知的でないにも程がある言い草だが、しかしアスナは眉を寄せた後、首を傾け、少しだけ微笑んだ。

「ふうん、変なの」

「へ……
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