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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
愛情=狂気
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却し、多額の報酬を得た。そして計画の片棒を(かつ)いでいたシュミットに口封じとして報酬の半分を渡した」

「……そ、それじゃ……グリムロックが、あのメモの差出人……そして、グリセルダを殺した張本人だって言うのか?」

地面にあぐらを掻いたままのシュミットがひび割れた声で呻いた。

俺はシュミットの言葉の一部を否定した。

「メモの差出人はグリムロックだ。だが、グリセルダを直接殺したわけじゃない。グリセルダ殺害は、汚れ仕事専門のレッドギルドに依頼したんだ」

「………」

シュミットはもう何も言おうとせず、虚ろに宙を見つめるのみだった。

先ほど、ラフィン・コフィンの3人に襲われそうになった時の記憶が、言葉を(さえぎ)ったのだろう。

「シュミットに報酬を渡した後で、指輪事件は幕を閉じるはずだった。だが、事件から少し経って、ヨルコとカインズが真相を暴こうと動き始めた。そして凶器の制作を依頼に来た2人の頼みを断った。《圏内殺人》という派手な演出をし、大勢の注目を集めれば、いずれ誰かに結婚によるストレージの共有化が死別で解消された時、アイテムがどうなるのかに気づかれる可能性があった」

数秒後、ヨルコが髪を揺らし、その動作は激しさを増した。

「そんな……だったらどうして私達の計画に協力してくれたんですか!?」

「お前らは、計画の発端から終末までの流れを全て話したんだろ」

唐突(とうとつ)な俺の質問に、一瞬口を(つぐ)んでからヨルコは小さく頷いた。

「グリムロックは計画の流れを全て知った。それを利用し、3人が集まる機会を狙って、全員始末する。そうすれば、今度こそ確実に指輪事件の真相を永久に闇に葬れる。それでこの圏内殺人事件も完全に幕を閉じる。それが……グリムロックのシナリオに書かれた計画だ」

「……そうか。だからここに、殺人ギルドの幹部が……」

虚ろな表情で呟くシュミットをチラリと見て、俺は顎を引いた。

「おそらく、グリセルダ殺害を依頼した時から、コネがあったんだろう。こんな下の層に突然現れたのも納得できる。本人がこの場所にいたのは、3人が殺されるのを確認するためだ」

推理のピリオドとして付け加えた最後の台詞を言い終えた後、グリムロックは仄かな笑いを浮かべた。

「なるほど。実に素晴らしい推理だよ、探偵君」

褒め言葉のつもりか嫌味のつもりで言ったのか、グリムロックの発言は、自分が犯人であると認めた言葉と言っても過言ではない。

地面に膝を付けた涙顔のヨルコが、鋭さの失せた怒りの声で叫んだ。

「……なんで……なんでなの、グリムロックさん!?なんで奥さんを殺してまで、指輪を奪ってお金にする必要があったの!?」

「……金?金だって?」

と、その場に立ち
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