暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Rider-Awakening Clock Up
愛情=狂気
[3/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
者
(
アサシン
)
を模した格好だ。
PoHがその姿をハッキリと眼に捉えた瞬間、陽気な口を開く。
「これはこれは……《神速》ネザーのご登場か」
PoHの吐いた自分の異名など気にせず、一歩一歩と近づいていく。
シュミットは詰めていた息をゆっくりと吐き出しながら、入者の攻略組ソロプレイヤー《ネザー》の顔を見上げた。
「PoH、ザザ、ジョニー……、相変わらず趣味の悪い格好だな」
「……貴様みてぇな傷物に言われたくねぇな」
答えたPoHの声が、隠しきれない殺意を孕んでビンと響いた。
直後、大きく一歩踏み出したジョニーが、こちらは明確に上ずった声で喚いた。
「ンの野郎……!余裕かましてんじゃねーぞ!状況わかってんのか!」
ブン、と毒ナイフを振り回す配下を左手で制し、PoHは右手の肉切り包丁《メイド・チョッパー》の背で肩をとんとん叩いた。
「ジョニーの言う通りだぜ、ネザーよ。登場したのは結構だが、いくらお前でも俺達3人を1人で相手にするのはキツイんじゃねぇのか?」
確かに、いかに攻略組でトップクラスの戦闘力を誇るネザーと言えど、ラフィン・コフィンの幹部3人をまとめて相手にするのは面倒だ。勝つ自身はあっても、結果はどうなるかはわからない。
「別に倒せなくてもいい。時間が稼げればそれで充分だ」
左手を腰に当て、俺は平然と言い返した。
「援軍を呼んである。後20分くらい経てば、攻略組30人がやって来る」
これを聞いた途端、PoHがフードの奥で軽く舌打ちするのが聞こえた。ジョニーとザザの2人も、やや不安そうに視線を泳がせた。
「どうする?攻略組30人を相手にするか、それとも今ここで俺に倒されるか……選ばせてやる」
俺の言葉が発せられた後、数秒間互いを睨み合う。
やがてPoHが左手の指を鳴らすと、配下2人がザザッと数メートル退く。赤いエストックから解放されたヨルコとカインズが、その場にフラフラと膝を付いた。
PoHは右手の包丁を持ち上げ、真っ直ぐ俺を指し、低く吐き捨てた。
「ネザー。貴様だけは、いつか必ず殺す」
「来ればいい。その時は返り討ちにしてやるよ」
言い終えると、PoHは巨大な肉切り包丁を指の上で器用にクルクル回し、腰のホルスターに収める。黒革のポンチョをバサリと翻して悠然と丘を降りていく頭首を、2人の手下が追いかける。
やがて3つの影が丘を下り、夜闇に溶けた。
次に腰のポーチから出した解毒ポーションをシュミットの左手に握らせ、大男が震える手でそれを呷るのを見届けてから、視線を少し離れた場所の2人に移す。
血の気を失って座り込む死神ローブ姿の2人に声を掛けた。
「地獄から追い返されたな。ヨルコ、カインズ」
数時間
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ