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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
幻想の復讐
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(しょくざい)にもなりはしないが、時々訪れてはよく花束を手向けていた。だが、俺はいつか自分の命で罪を償わなければならない。

もしグリセルダの墓がどこかにあれば、シュミットは許しを()うために向かうかもしれない。

後悔するシュミット、愛する人を奪われたグリムロック。過去に大きな過ちを犯した俺には、この2人の気持ちが理解できて仕方なかった。

特に、結婚までしたほどのグリセルダを殺され(すさ)んでしまったグリムロックの境遇は、かつて親友を奪われた俺の境遇によく似ている。親友を殺され、俺は狂気と殺意を剥き出しにしてまで、他のライダー達を皆殺しにした。その罪深い経験を持つ俺に言わせれば、この事件を本当に実行すべきなのはグリムロックのはず。

そこまで考えた直後__。

「……待てよ……」

ギルティソーン__グリムロック__指輪__売却__結婚__。

様々な単語が脳裏を横切り、再び結論がパズルピースのように組み合わさっていく。

脳をフル回転させ、今俺の頭の仲で完成していくパズルの答え、意味、その理由を推し量ろうとした。

__数秒後。

「あっ……ああ……!?」

冷静沈着な西洋忍者が珍しく叫び、椅子を蹴立てて立ち上がった。

「そうか……そうだったのか!」

「何よ!?」「何だよ!?」

傍らのキリトとアスナが、(いら)立ちを等量ずつ含んだ声を同時に発した。

「俺は……とんだ誤解をしていた」

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