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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
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1週間分で前払いしておいたが、暇つぶしにネットゲームをすることもできないアインクラッドでは閉じこもっているにも限度がある。なるべく速く事件も解決すると約束し、3人は宿屋を後にした。

「……ほんとは、《血盟騎士団》の本部に移ってもらえればもっと安心なんだけどね……」

アスナの言葉に、俺とキリトの2人は55層主街区である《グランザム》に新設されたばかりの血盟騎士団本部の威容(いよう)を思い出しながら頷いた。

「まあな……。でも、本人がどうしても嫌だっていうなら、無理強いもできないしな」

「甘いな。痛めつけてでも移せばよかったんだ」

ヨルコを血盟騎士団……KoB本部で保護するためには、事情をギルドにあまさず説明せねばならない。それはつまり、半年前の《黄金林檎》解散劇の一部始終を話さなければならないということだ。ヨルコはおそらく、最強ギルドであるKoBに知られたくないため拒んだのだろう。

転移門広場まで戻ると同時に、街に午前11時の鐘が響いた。

雨はようやく上がったが、代わりに濃い霧が(ただよ)い始めた。

霧に包まれた街中を横3列に並んで歩きながら、3人は事件の検証を(おこな)っていた。

途中、アスナが2人に意見を求めた。

「君達は、この圏内殺人の手口をどう考えてる?」

「そうだな……」

キリトが首を少し上に向け、考えていると、俺がその間に割って入った。

「俺は3通りだ」

俺の推測し見出した圏内殺人事件の手口は、

1つ目は《正当なデュエルによるもの》。

2つ目は《既知(きち)の手段の組み合わせによるシステム上の抜け道》。

3つ目は《圏内の保護を無効化する未知のスキル、またはアイテム》。

しかし__。

「いや、この3つ目はない」

「「なぜ?」」

キリトとアスナは、ほぼ同時に口を動かす。

「……フェアじゃないからだ。SAOのルールは、基本的にフェアネスを貫いている。圏内で殺人なんて、この世界が………《茅場》が認めてるはずがない」

実のところ、3つ目の推測には、俺だけが知っている《オートマトン》と《メタヴァーミン》が含まれていた。

デスゲームが始まったあの日……最初のオートマトンを倒して以来、アインクラッドに寄生虫の如くオートマトンが繁殖している。そして少なからずメタヴァーミンも確認されている。

彼らはは大抵、人の姿で紛れ込んでいるケースが多い。以前、《コペル》のようにオートマトンに擬態された者や、すでにメタヴァーミンに変化した《ロザリア》のような連中が、すでにSAO内に潜んでいる可能性は高い。

俺は最初、カインズを殺したあの黒い槍または殺害方法が、怪人達の仕業ではないかと考えた。

この推理が正しいかどうかは
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