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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
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なった後、多数決で決めました。結果は、5体3で売却でした。そこまでのレアアイテムは、とても中層の商人さんには扱えないので、前線の大きな街で競売屋さんに委託するため、ギルドリーダーの《グリセルダ》さんが一泊する予定で出かけました。

__でも、グリセルダさん、帰ってこなかったんです。

メッセージの1つも届かなくて。位置追跡しても反応ないし、こちらからメッセージを送信しても返事が来ませんでした。嫌な予感がして、何人かで黒鉄宮の《生命の(いしぶみ)》を確認しました。

そしたら__。

ヨルコはそこでギュッと唇を噛み、何度も首を左右に振った。

辛い、と言うべきか、ヨルコはやがて目尻(めじり)(ぬぐ)うと顔を上げ、震えてはいるがはっきりした口調で告げた。

「私達は、グリセルダさんが死んだことを知りました。死亡時刻は、グリセルダさんが指輪を持って上層に行った日の夜中でした。死因は……《貫通属性ダメージ》だったようです」

「……そんなレアアイテムを抱えて圏外に出るはずがないよな。てことは……《睡眠PK》か」

キリトが呟くと、アスナも微かに首肯(しゅこう)した。

「半年前なら、まだ手口が広まる直前だわ。宿代を節約するために、ドアロックできない公共スペースで寝る人も少なくなった頃よ」

「だが偶然起きたPKとは考えにくい。グリセルダを狙ったのは、指輪のことを知っていたプレイヤー……つまり……」

俺の後に続くように、瞑目したヨルコが、コクリと動かした。

「《黄金林檎》の、残り7人の……誰か。私達も、当然そう考えました。ただ……その時間に、誰がどこにいたのかを(さかのぼ)って調べる方法はありませんから……皆が皆を疑う状況の中、ギルドが崩壊するまでそう長い時間はかかりませんでした」

再び、重苦しい沈黙がテーブル上を()った。

気に入らない話だ、とても。同時に、充分にあり得ることだ。

万に一つの幸運でドロップしたレアアイテムが原因で、仲良しギルドが崩壊の1歩手前になるという例は珍しくない。噂話でもあまり聞かないのは、当事者達にとっては消し去りたいだけの記憶だからだ。

沈鬱(ちんうつ)な表情で俯く年上の女性に、キリトはあえて乾いた声で言う。

「売却される前に指輪を奪おうとし、グリセルダさんを襲った。だとすれば、中でも怪しいのは売却に反対したメンバーだろう」

「そういえば、グリムロックというのは……どんな奴だ?」

突然、俺からその名前を切り出され、キリトとアスナは思わずまっすぐに座り直した。

「彼は、ギルドのサブリーダーで、グリセルダさんの旦那さんだったんです。もちろんSAOでの、システム上ですけど」

「え……、リーダーさんは、女の人だったの?」

「え
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