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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
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貫通継続ダメージ》以外は特に変わったところはない」
商人クラスのエギルが知らない鍛冶屋を、3人が知ってるわけもなく、狭い部屋には再び短い沈黙が満ちた。
しかしすぐに、アスナが硬い声で言った。
「でも、手掛かりにはなるはずよ。このクラスの武器を作成できるレベルに上がるまで、まったくのソロプレイヤーを続けてるとは思えないわ。中層の街で聞き込めば、その《グリムロック》とパーティーを組んだことのある人がきっと見つかるわ」
「確かにな」
キリトは深く頷き、エギルの手中のシュートスピアを見た。
「ま……グリムロックを見つけたとしても、まともな話ができるとは思えないがな」
それには俺とアスナも同意見だった。
確かに、カインズを殺したのは、この槍をオーダーした未知のレッドプレイヤーであって、鍛冶屋グリムロックではないはずだ。自分が制作し、《
銘
(
めい
)
》が記録された武器で誰かを殺すというのは、現実世界で凶器の包丁に名前を書いてから人を刺すのに等しい。しかしその一方、ある程度の知識と経験がある職人プレイヤーなら、この武器が何のために設計されたものなのか推察できるはずなのだ。
《貫通継続ダメージ》は、基本的にモンスター相手には効果が薄い。アルゴリズムによって動くMobは、恐怖を知らないからだ。貫通武器を突き刺されても、ブレイクポイントが発生し次第、むんずと掴んで引っこ抜いてしまう。当然、その後親切に武器を返してくれるわけもなく、遠く離れた場所にポイッと捨てられたそれは戦闘が終わるまで回収できない。
ゆえに、この槍は対人使用を目的として作成されたものだということになる。3人が知る範囲の鍛冶屋なら全員、仕様を告げられた時点で依頼を断るはずだ。
なのに、そのグリムロックは槍を作り上げた。
殺人者本人ということはないと思うが、鑑定すれば容易く名前が割れてしまうことを予測できなかったとすれば、
倫理観
(
りんりかん
)
のかなり薄い人物か、あるいは密かにレッドギルドに属しているということすらあり得る。
俺は思考を凝らし、がめつい商人に最後の質問をした。
「念のため、武器の固有名を教えてくれ」
エギルは、
三
(
み
)
たびウィンドウを見下ろした
「えーっと……《ギルティソーン》となっている。
罪
(
つみ
)
の
茨
(
いばら
)
、ってとこか」
「………」
改めて、俺はシュートスピアの逆棘を眺めた。もちろん、武器の名前はゲームシステムがランダムに命名したものだ。だから、その単語自体に何らかの《意思》が込められているわけではない。
だが俺は、違う見方で捉えていた。
「罪の……茨……」
囁くように呟いた声には、どこか寒々とした響きを帯びていた。
翌日、やけに得心した感じのヨルコと
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