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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
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「ああ、そうだよ」

「異存はないな」

早速ウィンドウを広げ、メッセージをたったか打ち始めた俺に、アスナが口を挟んだ。

「でも、雑貨屋さんだってこの時間は忙しいでしょ?」

「だとしても、他にアテがない。俺は1秒でも速く証拠品を鑑定してもらいたいんだよ」

と答え、俺は容赦なく送信ボタンを押した。





第50層主街区《アルゲード》は、転移門から出た3人を、相変わらずの猥雑な喧騒で出迎えた。

まだ転移門が有効化されてからそれほど経っていないというのに、すでに目抜き通りの商店街には無数のプレイヤーショップが開店し、(のき)を重ねている。その理由は、店舗(てんぽ)物件の代金が下層の街と比べても驚くほど安く設定されていたからだ。

当然、それに比例して店は狭く外観も汚いが、このアジア的……あるいは(ぼう)電気街的混沌が好きだというプレイヤーも多い。俺とキリトもその1人で、俺はすでにここのプレイヤーホームを買って過ごしている。

エキゾチックなBGMと呼び込みの掛け声に、屋台から流れるジャンキーな食い物の匂いがミックスされた空気の中を、2人がアスナを先導して足早に歩いた。白い騎士服のミニスカートから惜しげもなく生足を(さら)した細剣使いの姿は、この街では少々目立ちすぎる。

「おい、急ごうぜ……って」

左斜め後方の足音が遠ざかったのを意識して振り向いたキリトは、眼を剥いて(わめ)いた。

「なに買い食いなんかしてんだよ!」

怪しげな屋台で怪しげな串焼き肉をお買い求めになったアスナは、あぐりと一口かじってから、悪びれずに答えた。

「だって、さっきサラダつついただけで飛び出してきちゃったじゃない。……うん、これ、結構イケるわよ」

モグモグと口を動かしながら、はい、と左手に握ったもう2本の(くし)を俺とキリトに差し出してくる。

「へ?くれるの?」

「だって、今日は最初からそういう話だったでしょ」

「あ……ああ……」

反射的に頭を下げたキリトは両手で2本の串を受け取り、片方を俺に渡した。キリトはようやく、奢りフルコースが奢り串焼きになってしまったことを悟った。

エスニックな味付けの謎肉をガツガツ頬張りながら、キリトは、いつか絶対この女に手料理を作らせてやるという決意を(みなぎ)らせた。

目指す雑貨屋に到着したのは、3本の串が綺麗になるのとほぼ同時だった。俺はこちらに背を向けている店主に呼びかけた。

「エギル」

「……《いらっしゃいませ》なんて言わねぇからな」

雑貨屋店主の斧戦士《エギル》は、その巨躯(きょく)魁偉(かいい)容貌(ようぼう)に似合わないむくれ声でそう唸り、狭い店内の客に呼びかけた。

「すまねぇ、
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