第一章 ハジマリ
第16話 VSジャッジメント――消滅
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トは体調不良を理由に試合を放棄した!! よって、この試合はテンマーズの勝利だぁ!』
そうスピーカーから聞こえるアルの声に天馬はハッとする。
――そうか……俺達、勝ったんだ……
瞬間、カオスが創り出したスタジアムも姿を消し、元の河川敷に天馬達は立っていた。
アルの姿も無くなっていた。
(一体、今のはなんだったんだろう……)
真夜中の河川敷で起こった、不思議で不気味な試合は
相手側の棄権と言う事で幕を下ろした。
最後まで試合が出来なかった事からか……天馬の表情はすぐれない。
薄ら寒い風が頬をかすめ、天馬はふと空を見上げる。
先ほどまで紺色の闇が包んでいた空は、赤い衣を纏ったかの様に明け、白い太陽が顔を覗かせていた。
――もうすぐ朝か……
「とりあえず、一旦木枯らし荘に戻ろう。……アステリにも、色々聞きたい事があるし……」
フェイの言葉に「そうだね」と頷くと天馬は二人と一緒に河川敷を後にした。
「…………………」
そんな自分達を見つめる瞳に
「………………カオス……」
天馬達はまだ、気づかない。
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