第一章 鉄仮面の彦星
第6話 仮面の戦士
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チレングリコール怪人は降参の意を示さない。
痛みに苦しみながらも、Gの威圧に屈する様子が見られないのだ。
「……流石だ。7年間に渡り、我々を翻弄し続けて来ただけの事はある」
ひび割れたコンクリート壁に寄り掛かりながら、粘液を纏う怪人は立ち上がる。
「だが――その7年間という月日は、我々に貴様の様々なデータを残していったのだ」
「僕の……データだと?」
自分の情報が話に関わっていると知り、Gはマスク越しに顔をしかめる。
「そうだ! 我が食前酒計画の真髄、心行くまで堪能していただく。行け、APソルジャー!」
その時。
Gは己の背後に凍てつくような殺気を感じた。
「っ!」
後ろにいる――敵が!
咄嗟の判断で水平に身をかわす。
すると、さっきまで彼が立っていた場所に、謎の五人衆が舞い降りて来た。
「メインディッシュは、最後まで取っておくもの。まずは前置きから楽しんでいただかなくてはな!」
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