第2章:異分子の排除
第36話「事件が終わって」
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ア...って事はシャルの事か。
...なるほど。女性って事をばらすんだな。
「デュノアさん...ですか?」
「ああ。ホント、色々騒ぎになるだろうけど、今まで通りの対応でいてくれると助かる。」
「は、はぁ....?」
事情を知らないユーリが首を傾げる。
「でも桜さん、事情が事情ですし、他の皆がシャルに対して...。」
「その時は俺たちからも言っておくさ。何せ、被害者なんだからな。」
その通りだが、それでも上手く行かないのが人間だしなぁ...。
「な、なんの事かわからないのですけど...。」
「...桜さんと秋兄だけしか知らないから、私たちにはわからないよ...。」
話についていけない二人が、説明を求める眼差しで俺たちを見つめる。
「桜さん。」
「...さすがに説明しとくか。」
どうせ明日には分かる上に、同じ会社仲間だ。
なので、簡単にとはいえ、桜さんと共に説明する。
「...あー、うん。とりあえず、それだけで会社を潰す桜さんって...。」
「気まぐれだし。」
「そういう問題!?」
桜さんのような人物だからこそできた事に、マドカは呆れる。
実際、会社を潰すそうと思った理由が、“デュノア夫人が気に入らないから”だしな...。
「ラファールって、デュノア社開発の量産機ですよね...?なのに、デュノア社が潰れたらラファールは...。」
「あー、それなら大丈夫。ちゃんと根回しして、廃棄されないようにしてある。」
ユーリの呟きに桜さんがそういう。...さすがに用心深いな。
「IS自体の性能はいいからな。会社が潰れたからと、廃棄するには勿体ない。」
「学園としてもその方が助かりますしね。」
改めて量産機を買うとか、学園の予算が吹っ飛ぶレベルだからな...。
「各企業がデータとISを回収し、IS学園にもデュノア社のISが一機追加されるそうだ。」
「“そうだ”って....。」
「束がコントロールした。」
...色々情報操作したんだろうなぁ...。桜さんも一枚噛んでそうだ。
「...それよりも、デュノアさんが女性だった事については...。」
「桜さんじゃあるまいし、体格とか見ていれば気づけるよ。」
「....ですよね...。」
桜さんみたいな女性にしか見えない男性が頻繁にいてたまるかって話だよな。
ユーリだって気づいてたのに、どうして大抵の人は気づかなかったのだろう...?
「篠咲さん!篠咲君!」
「あれ?山田先生?」
色々と苦笑いしていると、山田先生が慌てたようにやってきた。
...まさか、また何か...。
「朗報で
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