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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十八話 派遣任務 4
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ハラオウン隊長って、結構こういう言葉の攻勢に飲み込まれやすいからな。

「じゃあ、ボクも残り…」

「お前は行け、エリオ」

オレは言い掛けたエリオの頭をグワシッと鷲掴みにした。

「え?えぇ!?」

訳が分からずに、エリオが戸惑う。

オレはそんなエリオをスバルに預け、キャロに耳打ちした。

「キャロ。エリオと一緒に風呂入ってこい。まだお前ら少し固い感じがするから、裸の付き合いで色々話をするんだ。チャンスがあったら、エリオを女湯に引きずり込め」

そう。

まだエリオとキャロの間に、ちょっとよそよそしさをオレは感じていた。

オレといる時はいいんだが、二人だけになると、どこか遠慮しているように思えたんだ。

だから、この風呂は良い機会だ。

……最後の女湯に引きずり込むって言うのは…ハラオウン隊長なんかも、多分エリオと一緒に風呂に入りたいんじゃないかというオレの気遣いだ。

決して面白そうだからでは無い!…多分ね。

「はい!分かりました!」

キャロは元気よく答え、ピッと敬礼した。

「健闘を祈る」

オレも、返礼をする。

そのやりとりを、不安そうな顔で見るエリオ。感のいいヤツめ。

しかし、気づいた時には遅いだろう!せいぜいスキンシップを楽しんできたまえ!

コンチクショウ!本当ならオレがそれしたかったよ!

「じゃあ、お言葉に甘えて…」

なんか、まだ申し訳なさそうにいているハラオウン隊長。

ほんと、こんなに気を使ってくれる隊長たちに囲まれてオレは幸せ者だよ。

「まあ、少し骨休めですよ、オレも。男には、一人でいたい時もあるので」

適当な事を言いながら、オレはみんなを見送った。

二台の車がコテージから離れて行く。

「さすがに、みんな居なくなると静かだな」

オレは静まりかえったコテージを見て、そう呟いた。

テーブルの上を見てみると、フリードが丸まって寝息を発てている。

ネコか、こいつは。

「ラピ、監視を怠るなよ」

《了解です》

オレはラピにモニター監視を頼んでイスに座る。

反応があれば、すぐにデバイスに情報が飛ぶから、モニターとにらめっこをする必要はない。

さて、どうやって暇潰しをしようかな?





outside

静寂に包まれたコテージで留守番する一人と一匹。

アスカはふと、テーブルの上に置いてあるノートパソコンを見た。

アリサが自由に使っていいよ、と置いていった物だ。

ネットもできるから、とも言っていた。

「ネットね」

アスカはパソコンを立ち上げ、ブラウザーを起動させた。

そして、あるワードを入力して検索をかける。


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