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東方叶夢録
幻想郷について
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た。

「霊夢さん、ちょっと相談が」
「ん?何よ」
魔理沙から開放された後に今日書いた地図やら情報を再確認を終えたので叶夢は先程考えていたことについて相談することにした。
「紅魔館ってところについてなんですけど…」
「紅魔館?」
少し霊夢の顔が渋くなる。やはり危険な場所なのだろうか。
「紅魔館がどうしたの?まさか行きたいとか言うわけじゃないわよね」
「えっと…そのまさかでして…」
「却下」
即答だった。
「そんなに危険なんですか?」
「一般人には極めて危険ね。あんたに死なれちゃ困るしダメよ」
「そうですか…」
そこまで言われると叶夢も流石に諦めざるを得ない思った。では紅魔館がダメならどこに行こうかと考えていると魔理沙が割り込んできた。
「なんだ叶夢。紅魔館に行きたいのか?」
「行ってみたくはあるんですけど慧音さんにも危険って言われましたし…」
「ふむふむ、じゃあ行こうか」
「はい?」
文脈が繋がってない気がした。
「他人にダメだと言われても人間の好奇心は抑えれないものだぜ。ちょうど私も本を借りたいと思っててな、ついでに連れてってやるよ」
「待ちなさい魔理沙。私がさせないわ」
霊夢が割り込んできて叶夢を行かせまいとする。
(これが本当に俺の身の心配なら踏みとどまるんですけどねー…実質お金のためですからねー)
行きたいと思う気持ちに連れて行ってやるという言葉がヒットして叶夢はもう行く気になっていた。心の中で霊夢に言い訳しつつ叶夢は部屋を飛び出した。
「あっ、ちょ!待ちなさい!」
「はははっ!やっぱ好奇心には勝てないな!叶夢、外で待ってろ!萃香、霊夢を抑えててくれ」
「りょうかーい」
霊夢を羽交い締めする萃香。鬼の力には抗えず霊夢は尻餅をつく。
「萃香、離しなさい!何であんたまでそっちの味方なのよ!」
「こっちのが面白そうだからだ。叶夢には危機回避能力があるんだろ?魔理沙もついてるし大丈夫だって」
「あのメイドとか妹にかかったらそんなもの無いのと同じよ!」
霊夢は暴れるが力では鬼の萃香には勝てない。が、部屋の中なので弾幕を放つわけにもいかず暴れるしかなかった。
「じゃあなー」
その間に魔理沙は箒を持って出ていった。
「いってらー」
「待てこらー!」

「よっ、お待たせ」
「魔理沙さん、ありがとうございます」
「ん?」
何についてお礼を言われたかわからないという顔をする魔理沙。
「慧音さんと霊夢さんに止められて諦めそうになってましたけど、魔理沙さんは俺を連れてってくれるって言ってくれました。その事でお礼が言いたくて」
叶夢がそう言うと魔理沙はきょとんとした顔になってその後破顔した。
「いいんだよ、私も用事があるって言ったろ?そのついでだよ。それに慧音は頭固いし、霊夢も金が関わる
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