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世界最年少のプロゲーマーが女性の世界に
23話 一夏VS鈴 その3 & 無人機戦 ラスト
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ってことは、同室者は一夏さんですか?」

「正解」

「どんな人なんです?」

「ちょっとまだ言えないわね。それと、このことは誰にも言わないでね。一応これを知ってるのはごく一部の人間だけだから」

「分かりました」

 そこまで喋って鬼一は部屋に備え付けられてる椅子に身体を沈める。思わず深呼吸。その深呼吸には濃い疲労が見え隠れしていた。
 ここまで露骨に疲労を見せる鬼一を楯無は初めて見た。眠気に沈んでいく鬼一を見たことはあったがこんな鬼一は初めてだ。今日1日の出来事を考えれば仕方ないと言えば仕方ないのだが。

「……鬼一くん、疲れてる?」

 心配そうに声をかける楯無。目を閉じたまま鬼一はそれに応える。

「……まぁ、多少は。今日はトレーニングお休みです」

 こんな状態でトレーニングしても怪我に繋がる。それくらいのことは考えられる。

「疲れているときはご飯をしっかり食べて、しっかり寝ることよ。それに尽きるわ」

「間違いないです。さて、ご飯食べに行ってきます」

「なんなら私が作ってあげようか?」

「どんなビックリ箱が出てくるから分からないんで遠慮しておきますよ」

 そう言って鬼一はダルそうに腰を上げて部屋を出て行く。

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