第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#5
PRIMAL ONEU 〜Either Side〜
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鉄の燐子が青年と隼に何度も頭を下げながら
澄んだ金属音を鳴らして崩壊した部屋の方向へ去っていく。
遠間に教授〜という妙に間延びした声が何度も木霊した。
何とも云えぬ異様な雰囲気で充たされた月夜の中庭で、
4人 (?) の 『スタンド使い』 が一様に口を紡ぐ中、
「フッ……フフフフ……」
一人の少女の笑い声が静かに流れた。
「ヘカテーちゃん?」
「アナタ……」
決して融けるコトのない絶対零度の風貌がいとも容易く解れ、
今は見た目相応の無垢な少女の顔がその姿を顕す。
「フフ……フフフフ……ハハハ……アハハハハハハ……!」
「……」
少し離れた距離の青年に、ソレは聖霊の囁きの如く。
紅世最強の自在師が想わず漏らした微笑みは、
まるで姫百合の花束のように清純で可憐なものだった。
←TOBE CONTINUED…
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