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Blue Rose
第二十七話 新しい学校その五

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「だから余計に大変なのよ」
「女の子の一人暮らしだと」
「物凄く大変なのよ」
「自分の身は自分で守る、ですね」
「それが大変なのよ」
「お部屋の中にバットを置いたり」
「そう、スタンガンとかもいつも持っていてね」
 身の安全は自分で守るべきだというのだ。
「ガードを固めないといけないのよ」
「特にあいつ格闘技とかしないですからね」
「スポーツ自体がね」
 優花の場合はだ。
「苦手だから」
「そうしたことは駄目なんですよね、あいつ」
「だからね」
「そうした武器を使ってですね」
「守らないといけないのよ」
 一人暮らしなら余計にというのだ。
「あの娘もね」
「そのことはもうあいつに言ってますよね」
「メールで伝えたわ、それでね」
 優子はさらに言った。
「会った時にね」
「直接ですか」
「言うわ、プレゼントもしてね」
 バットやスタンガン等をというのだ。
「あの娘は格闘技とか出来ないから余計にね」
「そうして身を守れってことですね」
「世の中悪い男も多いから」 
 とにかくこのことをだ、優子は念頭に置いていた。そしてそのうえで妹のことも真剣に考えているのである。
「私もガードはしてるしね」
「スタンガンとか持っておられるんですね」
「ええ、いつもバッグの中にね」
 入れているというのだ。
「警棒もね」
「あの二段とか三段の」
「あれを振るだけで強いから」 
 それでというのだ。
「いつもバッグの中に入れてるわ」
「そうなんですね」
「何だかんだで最後に自分を守るのは自分よ」
「他の誰でもなく」
「自分自身だから」
 優子は龍馬に真剣な顔で話した。
「しっかりとしてもらうわ、あの娘にも」
「そうなんですね」
「そう、それとね」
「それとですか」
「あの娘の写真観たかしら」
「あいつの今の、ですか」
 龍馬は優子の今の言葉に反応して問い返した。
「どんな感じか」
「見てみる?」
「はい、携帯にありますか」
「あの娘に言って送ってもらったの」
 優花の今の写真をというのだ。
「凄く可愛いわよ」
「そんなにですか」
「そう、見てみる?」
「それじゃあ」
「見てね」
 優子は自分の携帯に画像を出して龍馬に見せた、そこにいる優花は顔立ちはさらに女性的になり背はさらに小さくなり髪の毛は長くなってだった。体型もそうなっていて。
 すっかり可憐な少女になっていた、龍馬はその優花を見て言った。
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