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Fate/Fantasy lord [Knight of wrought iron]
それは水面に小石を放るが如く
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る。
導く者さえいれば、誰だって善にも悪にも成り得る。所詮その程度の差でしかない。
根本的にどちらかの性質に傾いている、なんて奴は稀だ。いちいち勘定に入れていてはキリがない。
「―――そっか」
先程までの悪戯ッ子のような表情から一変、どこか子供を見守る母親の表情へと変わる。
そのあまりの変化に一瞬戸惑うも、表情には出さない。
だが、シロウにとって諏訪子の反応は、余計に彼女達の目的をぼかす要因となってしまい、混乱する一方であった。
「取り敢えずこの話はもうおしまいにしよっか。早苗ー、ちょっといいかなー」
強引な話の切り上げと共に、諏訪子はどこかへ去っていく。
一人茶の間に取り残されたシロウは、物思いに耽る。
諏訪子の言うとおりこれを切っ掛けに注目されるようになれば、良いこともあれば悪いことも起こってくる。
都合良く良い結果ばかりが手に入るなんて思ってはいない。
本格的にこれからの身の振り方を考えなければ、早苗達に迷惑を掛けてしまう。
特に諏訪子の場合、不利益が働く結果を生んでしまえば、どのような行動を取るかがまだ確信して言えない。
人の噂も七十五日。流石にそこまで引きこもる訳にもいかないが、下手に派手な行動は取らないようにすべきと判断したシロウは、黙々とこれからについて考えることにした。
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