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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#4
PRIMAL ONE
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た少女は、落ち込んだように瞳を伏せる。
 ホリィを救う為の、宿命の旅路。
 聞こえようによっては不謹慎とも呼べる少女の発言だったが、
咎める者は誰もいなかった。
 何故なら全員が、同じ気持ちだったから。
「あぁ〜あッ! 沈んじまったモンの事考えてもしょうがねぇぜ!
要はこれからだろ! 陸路を行くんならそのルートと移動手段を練らねーとな!」
 周囲の沈黙を振り払うかのように、ポルナレフが大袈裟な声をあげ
この船の行き先を聞く(事に託けて)ヴィルヘルミナの方へと歩き出す。
「脳天気なヤツ……」
 その背をシャナが冷めた視線で見据え、
「ま、たまにはアイツのそーゆートコ見習うのもいいさ」
承太郎が悠然と呟いた。




【2】


 全員で戻った運転室に件の淑女の姿はなく(操縦桿は小刻みに動いていたが)
その後部、シンプルではあるがソファーとテーブル、キッチンが備えられた
キャビンに彼女はいた。
 その姿が示す通り、両手を腰の位置で清楚に組み、
主の命令を待つ一介のメイドであるように。
「……ミナ」
 男全員が何と言ったらいいのか解らず (約一名全く別の意図で) 困惑する中、
おもむろにシャナが声を漏らした。
 誕生日を祝ってもらう、或いは泣き出す寸前の子供のような、そんな声。
「久方ぶりであります」
 淑女はそれとは対照的に、殆ど表情を変えない、
しかし柔らかな声で少女に告げた。
「ヴィルヘルミナッッ!!」
 想いと共に感情が弾け、シャナは絨毯を蹴って彼女の胸元へと飛び込む。
「ヴィルヘルミナ!! ヴィルヘルミナ!! ヴィルヘルミナァッッ!!」
 伝えたい言葉が解らないのか、少女は優しい温もりを
抱いたままただ彼女の名前を呼ぶ。
 淑女も言葉は発しなかったが瞳を細め、しっかりと彼女を抱き締める。
「立派になって……」
 何よりも大切な少女の躰から伝わる気配、その瞳に宿る気高き光、
そして戦場で垣間見た紅蓮の劫火。
 崩壊した “天道宮” の前で別れた時とはまるで別人と言っていい
成長振りに、ヴィルヘルミナは閉じた瞼の裏を潤ませた。
「おい? 一体どーゆーこった?」
 シャナと付き合いの浅い (その密度は濃い)
ポルナレフが脇の承太郎に問う。
「まぁ、 “そーゆーこったろ” しばらく黙っとけよ」
 そう言って無頼の貴公子は目の前で再会の抱擁を交わす、
今は一人の少女に戻ったフレイムヘイズに告げた。
(よかったな……シャナ……)



「改めて、初見を披露させて戴くのであります。
フレイムヘイズ “万条の仕手” ヴィルヘルミナ・カルメル。
契約せし王の名は “夢幻の冠帯” ティアマトーであります。
皆々様、以後、御見知り置きの程を」
「平伏」
 長い
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