暁 〜小説投稿サイト〜
ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第五十九話 惑星イオン・ファゼガスを脱出します!
[4/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
にかティアナが来ていた。
「ううん、悪くはない、というのは正確じゃないわね。あなたはあいつ等に対してさえいつも責任を感じていたわよね。過剰なほどに。それでいいと思うのよ。」
「だって・・・アンジェ先輩たちの居場所を奪ってしまったのも、ティファニー先輩の彼氏を殺してしまったのも・・・私なんだもの。」
「それはあなたが進んでやったことじゃないでしょ。それをやるときですら、フィオ、あなたは躊躇いを持っていたもの。あなたが望んでやったことじゃない。結果?それが何だっていうの?あなたがしたことは変わらない。でもあなたはそれ以上にずっとずっとたくさんの人を救ってきたんだわ。」
「・・・私だけの力じゃないわ。ティアナがいてくれたからできたことなのだから。」
ティアナの手がフィオーナの肩に置かれた。
「少し時間が必要かもね。落ち着くまで少し休んでいたら?」
「でも、任務が・・・・。」
「それくらい私がやるわよ。交渉の時も手持ち無沙汰だったんだもの。・・・あ〜それにしても!!」
突然ティアナが大声を上げたので、フィオーナはびっくりした。
「ど、どうしたの急に!?」
「ラウディ!!私の愛車をぶっ壊してくれた自由惑星同盟の奴ら、絶対に許さないんだから!!」
正確に言えば、ティアナのラウディはその後突撃してきた戦車部隊と交戦し、度重なる主砲弾の命中でついに吹き飛んでしまったのだった。もっと正確に言えば分が悪いと悟ったティアナがオートドライブにして敵陣に突っ込ませ、車を木っ端みじんに自爆させたということである。
フィオーナは笑った。かすかな笑い方だったけれど、それでほんの少しだけ気が晴れたような気がした。
「少しは落ち着いた?私の愛車なんかよりもあなたの方がよっぽど心配だったのよ。」
「ありがとう・・・。ごめんね、ティアナ。いつも迷惑かけてばっかりで・・・・。」
「それ以上言わないの。」
ティアナがフィオーナに一さし指を立てて見せた。そしていつもの調子でいつものことを言ってのけたのである。
「あなたが苦しいと思っているのはわかっているわ。でもこれだけは言わせて。私は何があろうとも、フィオ。ずっとずっとあなたの味方だからね。」
フィオーナがようやく親友の境地を慮ることができたのは、自室に戻ってからだった。結局シャロン教官とティアナは直接会わずに終わったのだ。そのことがよかったのかどうか、ティアナ本人が望んでいたかどうかはわからない。ただ、ティアナにとってシャロン教官の存在はいわば自分とイルーナとの存在関係のようなものだ。動揺しないはずがない。にもかかわらず、親友は最後まで動揺を見せることなく、自分を支えていてくれたのである。
「ティアナ、あなたは私には過ぎた友達よ・・・・。あなたのことを支えてあげられなくて、ごめんね・・・・。あなたの方がよっぽど
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ