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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
ハンティング
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に思いながら、シリカは両手剣使いに言った。

「あの、あたしから頼んだんです。すみません」

最後にもう一度深々と頭を下げ、キリトのコートの(そで)を引っ張って歩き出す。今度メッセージ送るよー、と未練がましく手を振る男達から一刻も速く遠ざかりたくて、シリカは早足で歩いた。転移門広場を横切り、北へ伸びるメインストリートへと足を踏み入れる。

ようやくプレイヤー達の姿が見えなくなると、シリカはホッと息をつき、キリトの顔を見上げて言った。

「……す、すみません。迷惑かけちゃって」

「いやいや」

キリトはまるで気にしていない感じで、かすかに笑みを(にじ)ませている。

「すごいな。人気者なんだ、シリカさん」

「シリカでいいですよ。……そんなことないです。マスコット代わりに誘われてるだけなんです、きっと。それなのに……あたし、いい気になっちゃって……1人で森を歩いて……あんなことに……」

ピナのことを考えると、自然と涙が浮かんでくる。

「大丈夫」

あくまで落ち着いた声で、キリトが言った。

「絶対生き返らせられるさ。心配ないよ」

シリカは涙を拭い、キリトに微笑みかけた。不思議に、この人の言うことなら信じられる気がすると思いながら。

やがて、道の右側に、一際大きな2階建ての建物が見えてきた。シリカは定宿、《風見(かざみ)鶏亭(どりてい)》だ。そこで、自分が何も聞かずにキリトをここに連れてきたしまったことに気づいた。

「あ、キリトさん。ホームはどこに……」

「ああ、いつも50層なんだけど……。戻るのも面倒だし、俺もここに泊まろうかな」

「そうですか!」

嬉しくなって、シリカは両手をポンと叩いた。

「ここのチーズケーキ、けっこういけるんですよ」

言いながらキリトのコートの袖を引っ張って宿屋に入ろうとした時、隣に建つ道具屋からぞろぞろと4、5人の集団が出てきた。ここ2週間参加していたパーティーのメンバーだ。前を歩く男達はシリカに気づかず広場のほうへ去っていったが、最後尾にいた1人の女性プレイヤーがチラリと振り向いたので、シリカは反射的に相手の眼をまっすぐ見てしまった。

「……!」

今一番見たくない顔だった。《迷いの森》でパーティーと喧嘩別れする原因になった槍使いだ。顔を伏せ、無言で宿屋に入ろうとしたが、

「あら、シリカじゃない」

向こうから声を掛けられ、仕方なく立ち止まる。

「……どうも」

「へぇーえ、森から脱出できたんだ。よかったわね」

真っ赤な髪を派手にカールさせた、確か名前をロザリアと言ったその女性プレイヤーは、口の端を歪めるように笑うと言った。

「でも、今更帰ってきても遅いわよ。ついさっきアイテムの分配は終わ
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