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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
ビーター
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れない。地を這うような低さから、右足を全力で踏み切る。全身が薄青い光に包まれ、俺はボスとの距離10メートルを瞬時に駆け抜ける。片手剣基本突進技、《レイジスパイク》、再び。
同時に、ボスが構えた
野太刀
(
のだち
)
がギラリと緑色に輝き、視認不可能な速度で斬り払われた。刀直線遠距離技、《
辻
(
ツジ
)
風
(
カゼ
)
》。居合い系の技なので、発動を見てからでは対処が間に合わない。
「うああッ!!」
咆哮
(
ほうこう
)
と共に左から突き上げた俺の剣の軌道と、イルファングの
野太刀
(
のだち
)
の軌道が交差した。甲高い金属音と共に大量の火花が弾け、俺とボスは互いに剣技を
相殺
(
そうさい
)
させて2メートル以上もノックバックした。
生まれた隙を、俺の突進技に迫るスピードで追ってきたキリトが、見事に捉えた。
「セアアッ!!」
短く鋭い気勢に乗せて放たれたソードスキルは、コボルド王の右腹を深々と打ち抜いた。四段目のHPゲージが、わずかに、しかし確かな幅で減少する。
右手に残る強烈な手応えを意識しながら、俺は成算と危惧を等しく噛み締めた。
ベータ時代のイルファングが装備していた
湾刀
(
タルワール
)
のソードスキルを、当時の俺は自分のスキルで完全に相殺することはできなかった。しかし刀は
湾刀
(
タルワール
)
と比べて軽いせいか、先の激突で俺のHPゲージは減っていない。しかし代わりに、技のスピードがとんでもないことになっている。これをノーミスで見切り続けることが、果たして可能か。
仮想世界のモンスターとの戦闘は、現実世界での戦闘と違い、スキルや武器を入手しなければならない。その点においては非常に面倒だと思った。《あの力》を使えばあんなポリゴンの塊など簡単に倒せるが、ほかの人がいる以上、それは不可能だった。だが、俺は《奴ら》と戦う時以外は《あの力》を使わないと決めている。もし使うとすれば、極限までの最悪な状況になった時だろう。今はまだその時ではない。
センチネルを楽勝で倒した俺だが、さすがにボスモンスターのHPは雑魚とは比べものにならない量だ。1人で斬り掛かり続けても、何発かかるだろうか。ボスはその巨体ゆえに複数人で同時攻撃できるというのがプレイヤー側の大きなメリットなので、できれば左右にもう1人ずつアタッカーが欲しいが、背後に下げたAからGまでのパーティーは全員HPを大きく減らしている。ポーションで回復するまでは呼ぶに呼べない。
俺とこの2人で、やれるところまでやるしかない。そもそも最初は俺1人でそうにかしようとしていたが、それが俺を含めて3人になったのだ。この上何を望めようか。
「……次が来るぞ!」
硬直から解放された俺はそう叫び、ボスの振り
翳
(
かざ
)
す長大な刃にのみ全精神力を集中させた。
「しまっ……!!」
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