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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
第1層ボス攻略会議
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てみると、ディアベルの指示からわずか1分足らずで、7個の6人パーティーがあっという間に完成した。
胡散
(
うさん
)
臭い感じだったキバオウや、巨人のように大柄のエギルまが瞬時に5人の仲間を見つけている。
自分の他に余っているはずの2人を見つけようと首を右に動かした途端、
「お前も
溢
(
あぶ
)
れたのか?」
左側から男の声が聞こえた。瞬時に首を左へ向けると、そこにいたのは、黒いコートを着用し、片手剣を背負い、先ほどまで近くのベンチに腰を掛けていた、俺と同じ元ベータテスターの少年だった。
おとなしそうな顔つきをした黒髪の少年は、先ほどのキバオウの発言により、奥歯を噛み締め、息を殺し、沈黙を続けていた。その様子を見て、俺はこの少年が元ベータテスターだと気づいた。
だが今はそんなことより、目の前のことにどう対処すべきかだけ考え、押し殺した声で言葉を返す。
「……だったら何だ?」
黒髪少年は真顔で言った。
「なら、俺達と組まないか」
「……俺達?」
一瞬、言葉の意味がわからなかった。
「ほら、あそこ」
少年は後ろに指を差し、それにつられるように眼を向けた。よく見ると、指の差された所には赤いフーデッドケープに身を包んだ
細剣
(
レイピア
)
使いがベンチに腰を降ろしていた。
頭にフードを被っているため顔はよく見えないが、わずかに口元と栗色のロングヘアーが見て取れる。
「あの女と2人だけのパーティーなのか」
「ああ、そうだよ」
「………」
俺は少々難しい選択を迫られた。
この黒髪の少年と、あのフーデッドケープの女プレイヤーは、俺が元ベータテスターだということを知らない。逆に言えば、俺はこの少年が元ベータテスターだということを知っている。そのような
境遇
(
きょうぐう
)
でパーティーを組むのは少々危険に思える。かと言ってパーティー申請を断れば、ボス攻略に支障が出る可能性もある。
もしパーティーを組むなら、自分が元ベータテスターだということを明かして申請に応じる手もあるが、それではキバオウや他のプレイヤーにも気づかれるかもしれない。
脳裏を渦巻く数々の思考の中で、俺が下した決断は……
「……受けよう」
と答えた途端、黒髪少年は頷き、視界に表示されている相手のカラー・カーソルに触れるとパーティー参加申請を出した。俺が素っ気ない仕草でOKを押すと、互いの視界左側に、やや小さい3つ目のHPゲージが出現した。
その下に表示される短いアルファベットの2つの
羅列
(
られつ
)
を見つめた。
「……キリト……アスナ……」
【Kirito】【Asuna】。それがこの少年とあのレイピア使いの名前だった。
次いで、【Nether】という羅列に並んだ6文字のアルファベッドを
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