第十章 仮想世界
第8-2話 上条と十香と折紙
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たのかなーって。折紙が好きなのは士道だろ?」
折紙は少し考える仕草をした後、答えた。
折紙「一つは後にする士道とするデートのシミュレーションのため」
上条「………お、おう」
何だろう、すごく複雑な気持ちになった。
確かに折紙は男性と話しているところをあまり見たことない。士道を除けば上条と一方通行くらいか。
デートのシミュレーションなら確かにこの場合は上条が適任だろう。士道に好意を知っていて尚且つそれなりに仲がいい相手といえば上条くらいだ。
折紙「あとは……私は貴方に感謝してるから」
上条「感謝?」
折紙「そう。幾度となく士道や私を助けてくれた。感謝するのは当然」
上条「助けたって……俺は俺のしたいようにしているだけだ」
折紙「それでも、助けてくれたのは事実」
上条「うーん……?まあ、いっか」
正直なところ、上条自身は折紙を助けたことはないと思っている。士道は確かに何度か助けたが……だから上条は感謝される筋合いはないと思っている。
だが思い出してほしい。狂三と屋上で戦っていた時、上条は自分の身体を犠牲にしてまでも助けに来てくれた。
そして、愛しの士道を何度も助けてくれた。
折紙「……もし士道に会う前に貴方に会っていたら、私は貴方に惚れていたかもしれない」
ボソッと、そう呟いた。
上条「ん?何か言ったか?」
折紙「何でもない。それじゃあ行こうーー」
ーー″当麻″。
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