第十章 仮想世界
第8-2話 上条と十香と折紙
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まず向かったのは家の近くにのショッピングモールにあるパン屋だ。
そこで十香は必ずきな粉パンを買い、他のパンをその日の気分次第で買う。
今日は気分がいいのかパンを多めに買っていた。主に十個ほど。
……なお、朝食べてからまだ一時間も経っていない状態でだ。
十香「いただきまーす!」
それを美味しそうに口にパクリと入れる。
上条「(ずっと……ずーっと思ってたけど……)」
十香を見ながら、上条はこんなことを思っていた。
上条「(やっぱり……こいつは禁書目録そのものだ!!)」
禁書目録には負けるが、十香の胃もブラックホールだと言わんばかりの食事の量を必要とする。
そのせいか、彼女と重ね合わせてしまった。
上条「今月の食費、大丈夫かな……」
だからこそ。金の吹っ飛び方が尋常じゃない。裕福とは言えない生活で貯金額め少ない。オマケにいつクビになるかさえ分からない。あまり無駄な出費はしたくないのだが……。
十香「うむ?どうしたのだ?」
いや。
上条「……何でもないよ」
今日は仕事や金の心配は忘れて十香と思いっきり遊ぼう。上条は十香の幸せそうな顔を見て、そう思った。
上条「次はどこ行くんだ?」
十香「次はあそこの店なのだ!」
そう決めて、上条は十香の背中を追った。
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そのあと、上条と十香は色々な店を回った。
ラーメン屋、喫茶店、文房具店、フードコートに服屋、寿司屋などなど……主に飲食店が占めている気がするがそこは気にしないでおこう。
とにかく二人は朝から晩までショッピングモールを回り、楽しんだ。
久しぶりに遊んだこともあって二人は子供に戻ったかのように無邪気にはしゃぎまくった。勿論、他人に迷惑にならない程度だが。
十香「今日はとても楽しかったのだ!」
上条「あぁ、俺もだ」
今、上条と十香は天宮市を一望できるテラスへと来ていた。
ここは二人にとって……いや、仲間たちにとっても思い出の場所だ。
ここで十香は士道に精霊の力を封印され、人間の温かさを知り、士道に恋をした。
その後士道は別の女性に恋をして十香は失恋した。
いつも落ち込んでいたが、その度に上条にずっと励まされていた。十香は徐々に元気を取り戻し、次第に恋に落ちていた。
そして……
十香「……当麻」
上条「ん?」
十香「私は今、とても幸せなのだ……」
夕焼けに照らされオレンジ色に染まった自分の街を眺めながら、とても優しそうな笑顔で呟いた。
これまで色々な精霊と出会い、時にはDEM社と戦い、色んな修羅場を乗り
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