暁 〜小説投稿サイト〜
メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編  第4話「賭退(チャンス)」Cパート 後半
[6/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
隠し部屋から三人で最初に話したアルベルトの部屋に戻った。
「これで、戦車はどうになるか」
天桐はそう言って一安心をした。するとアルベルトが次の話題を持ち込んできた。
「で、お前のチームメンバーはどれ位いるんだ?」
「メンバー?」
「仲間だよ。一緒のチームメンバー」
「ハッ!」
天桐は戦車のことばかり考えていたのもあり、メンバーのことをすっかり忘れていたことに気が付く。
「あー、えーと、その。・・・まだ、・・・俺だけ」
天桐が目を泳がせてそう答えた。
それを見たアルベルトは
「ハァー・・・そりゃ、ないぜ」
と少しがっかりしたように見せた。
「・・・すまない」
そんな二人の横から
「いや、一人じゃねえぞ」
と加埜が言い出した。
「俺も居るぜ」
「え?」
天桐は加埜に振り向く。
「最初は、余り乗る気にはならなかったんだけどよ。ゲームとはいえ、二人の勝負を見てると、なんだか面白そうに思ってよ。俺もやってみようかなと思ったのさ。」
そう言う加埜に天桐は
「けど、お前は」
「いいから、俺も混ぜろ。それに戦車ってことは大砲撃つんだろ。大砲は撃ったことねーけど。シューティング系は得意だぜ」
と右手を銃を握るみたいのに似せて、そう言った。
「そうか、ありがとう」
「礼なんか言うな水くせー」
と加埜は自分の鼻を擦った。
「あとは、残りのメンバーか」
アルベルトはそう言って残りに必要な人材を確認した。
「戦車の製造や整備は、アルベルトに頼むが。一人では無理だよな?」
「やろうと思えば一人でも出来るが、時間的に厳しいな。手が必要だ」
「俺から柴田さんに頼んでみる」
「ほんとか、頼む加埜」
「ほう、あの人達なら俺様についてこれる実力はあるか」
それから三人で少しだけ今後のことを話し始めた。
それからしばらくして、二人が帰ろうとアルベルトと共に玄関に向かいドアを開けた。
外を見ると、既に夕日が沈みかけて暗くなりかけていた。
それを見た天桐は、長い時間もアルベルトの家に居たのだと実感した。
時計を確認すると既に午後の5時半を過ぎていた。
「もうこんな時間だ」
「いそいで帰らねーとやべーな」
と二人が先に玄関から出た瞬間
ガチャガチャガチャ
と例の黒光りで物騒なもの達があちこちから飛び出し、穴を天桐達に向けた。
「「あ」」
(これって)
(嘘だろ)
天桐と加埜は絶望的な顔をした。
バババババババ
全ての物騒なもの達が大きい音を出し火を吹いた。
「ぐわーー」
「うっ」
それに対して、二人は体を押さえ込みながら苦しそうに倒れた。
(あー、俺死ぬのか)
(なんだよ、これ。こんなで俺の人生終わるのか)
と二人は心でそんな気持ちを出していると後ろに居たアルベルトが
「あーわりーわりー。防
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ